国産唯一の商用軽EVがまさかの復活! 三菱よりミニキャブミーブが再販決定 (2/2ページ)

メカニズムはそのままで使い勝手がさらに向上

 また、10年前と比較して最近ではBEVのメンテナンスや機能面などの信頼性が向上してきていることもあり、より販売しやすくなったのも理由にあるという。なにより、先述した海外製の商用車よりも圧倒的な信頼性と軽商用EVを手がけてきた知見があることから、確実な信頼性を提供できるのも「ミニキャブミーブ」の強みだ。実際に、販売終了後にEV関連のイベントに出展した際にも多くの反響があり、やはり導入を前向きに考えている企業も実際にあったという。

 安全装備の強化程度に留まっており、大きな変化がないままの再販という理由のひとつに、「いち早く市場に投入したかった」こともあるとのことだ。このタイミングで航続距離を伸ばしたりすることは、コストがかかるので踏み切らなかったそう。実際に、軽商用車の1日の移動距離は65km未満が75%以上というデータもあり、バッテリーサイズの拡大などは急務ではなかったようだ。

 なので、今回のラインアップは、昨年の販売終了時と変更はなく、4シーターモデルと2シーターモデルの設定となっており、出力はどちらも16.0kWh仕様のみ。WLTCモードでの航続可能距離は133kmだ。

 ドライブモードは電力消費を抑える「ECO」と、通常走行をする「D」、回生の効きを強めた「B」の3つを設定。

 変更点は以下の5点の小変更のみ。

・荷室ユーティリティの強化

・ルームミラー&ドアミラーの変更

・オートライトコントロールの追加

・ASC追加(メーター内表示も追加)

・電費モードをJC08からWLTCに変更

 2シーターはホワイトのみで、4シーターはホワイトとシルバーのボディカラーから選択できる。価格は、4シーターモデルが245万3000円、2シーターモデルが245万円1000円となる。再販は11月24日(木)からで、月販は400台程度を目標としている。

 個人利用者は少ないとのことだが、商業の世界では確実に需要が増えつつある軽商用EVのパイオニアである「ミニキャブミーブ」の復活は、年々カーボンニュートラルやクルマの電動化を推進している世の中からは大きな拍手で迎えられるだろう。


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