この記事をまとめると
■先代は人気が高かったのに現行型で売れ行きが急落した車種を紹介
■トヨタ・ヴェルファイア、プリウス、ダイハツ・タントを挙げた
■販売台数の比較とそれぞれの理由について解説する
販売体制の見直しがアルヴェルの明暗を分けた
先代型は人気が高かったのに、現行型になって売れ行きを急落させた車種がある。その理由を考えてみたい。以下の販売台数は1カ月平均を示している。
トヨタ・ヴェルファイア
*先代型(2014年):約3000台
*現行型(2022年):約200台
ヴェルファイアは、現行型にフルモデルチェンジされた時点では、Lサイズミニバンとして販売が好調だった。姉妹車のアルファードと比べても、ヴェルファイアが上まわっていた。
ところが2018年1月にマイナーチェンジ版が発売されて流れが変わった。アルファードがフロントマスクを存在感の強いデザインに変更して、登録台数もヴェルファイアを上まわったからだ。
しかも2020年にトヨタの全店が全車を扱う体制に変わると、従来はアルファードとヴェルファイアを販売していなかったトヨタ店とカローラ店、さらにヴェルファイアを扱っていたネッツ店でも、アルファードが好調に売られ始めた。
ここで販売格差が決定的になり、2021年には、ヴェルファイアはグレードを大幅に整理している。今の登録台数は、アルファードの10%以下だ。ヴェルファイアとアルファードは基本的に同じクルマなのに、全店が全車を扱う販売体制が明暗を分けた。