この記事をまとめると
■1995年の道路運送車両法の規制緩和によりチューニングやカスタマイズの自由度が増した
■それ以前は車検のたびにノーマルに戻したり、改造申請をしたりと手間がかかった
■1995年以前ではどれくらい改造に対する規制が厳しかったかを振り返る
クルマいじりにはアンダーグラウンドな印象があった
愛車をノーマルよりも速くしたい、カッコよくしたいと思うのは、いまのクルマ好きも昔のクルマ好きも変わらない。
しかし、いまのように気軽にチューニングやカスタマイズができるようになったのは、1995年の道路運送車両法の規制緩和から。それ以前のチューニングカーは、車検のたびにチューニング箇所をノーマルに戻したり、細かいことでも改造申請が必要だったり大変で、チューニングショップもアンダーグランドなイメージがあった。
その頃のチューニングに対する規制がどれぐらい厳しかったか振り返ってみよう。
マフラー
マフラーに関してはいまも厳しい音量規制があるが、かつては純正マフラー以外=違法マフラーというイメージすらあった。1989年にJASMAが設立されて、いわゆる車検対応マフラーが広まり、ようやく市民権が得られるようになってきた。
車高調・直巻スプリング
規制緩和前は、サスペンションの改造、とくに車高が変わるチューニングは御法度だった。
車高調自体は「単なる調整装置」として認められていたが、全高が変わると構造変更申請が必要。また、スプリングはノーマル形状、いわゆる荒巻バネだけが合法で、汎用性の高い直巻バネはNG。もちろんスプリングカットも違法だったし、スプリング交換によるローダウンも構造変更申請が不可欠だった。
現行法では、最低地上高90mm以上をクリアしていれば、ローダウンも合法。
オーバーフェンダー
現状では、全幅は±20mm以内の変更は無届けでOKだが、車幅が変わる場合は構造変更届が必要。