トヨタ・ノア&ヴォクシーVSホンダ・ステップワゴン
今はパーツの供給不足などにより、クルマの納期が全般的に延びた。ノア&ヴォクシーも長い部類に入り、販売店によると「2022年10月初旬に契約した時のノア&ヴォクシーの納期は、ノーマルエンジンが2023年4月以降、ハイブリッドは8月以降だから1年近い」という。
対するステップワゴンは「ノーマルエンジン、e:HEV(ハイブリッド)ともに、2023年4月以降」としている。ステップワゴンの納期は少し短い。
そのために月別の登録台数を見ると、ステップワゴンが多いこともあるが、ノアとヴォクシーの姉妹車を合計すると逆転する。ノア+ヴォクシーならばステップワゴンを常に上まわる。
商品力は互角だ。車両の基本性能とされる動力性能、走行安定性、乗り心地、各シートの居住性については、ステップワゴンがノア&ヴォクシーよりも全般的に優れている。プラットフォームなどを先代型と共通化しながら、機能の熟成を進めた効果だ。
ノア&ヴォクシーは、プラットフォームを刷新して、ハイブリッドシステム、ノーマルエンジン、安全装備、運転支援機能などが新しくなった。とくに先進安全機能と運転支援機能は、大幅に向上している。ハイブリッドの燃費も進化した。その代わり前述の基本性能には負けているところもある。
以上のようにステップワゴンは、従来型のプラットフォームを熟成させて、クルマとしての商品力を高めた。ノア&ヴォクシーは、プラットフォームの刷新で安全装備を大きく向上させ、大切な家族を乗せるミニバンとしての装備を充実させた。それぞれ発展のさせ方が異なる。