この記事をまとめると
■いま注目度の高いライバル車を比較
■一組目はダイハツ・タフトVSスズキ・ハスラー
■二組目はトヨタ・ノア&ヴォクシーVSホンダ・ステップワゴンだ
ダイハツ・タフトVSスズキ・ハスラー
タフトの1カ月平均届け出台数は約4800台、ハスラーは約5600台だ。ハスラーは現行型が2代目で、SUV感覚と車内の広さを両立させた軽自動車として知名度を高めた。先代型からの乗り替え需要も豊富だから、ハスラーはタフトを上まわる好調な売れ行きとなった。
ただし商品の特徴はかなり異なる。ハスラーの場合、車内の広さやシートアレンジは、同じスズキのワゴンRにかなり近い。そのために後席を後方までスライドさせると、足もと空間が大幅に広がる。後席の背もたれを前側に倒すと、座面も連動して下がり、床の低い平らな荷室に変更できる。
これらのシートアレンジはすべて左右独立式で、スーパーハイトワゴンのスペーシアとほぼ同じだ。従ってハスラーのシートアレンジは、全高が1700mm以下の軽自動車では、ワゴンRと並んでもっとも充実している。
一方のタフトは、シートアレンジはシンプルに抑えて装備を充実させた。価格が135万3000円のXにも、ガラスルーフのスカイフィールトップ、フルLEDヘッドライト、電動パーキングブレーキを標準装着した。この3つの装備は、価格が138万7100円のハスラーハイブリッドGには、すべて装着されていない。
そのために、両車では推奨されるユーザーも異なる。後席に乗員が座ったりシートアレンジを重視するならハスラー、豊富な装備が欲しいならタフトという選び方だ。