時代の進化に伴って今では手放せないほど高性能になった
バックモニター
かつては高級車、大型車専用!? とも言えた、しかし一度その便利さに慣れてしまうと、もうそれなしでは運転が不安になるほどの威力ある装備が、バックモニターだ。最初はただ後部、後部の死角を映し出すだけのカメラだったものの、やがてバックした際の走行ラインまで表示してくれるようになり、バックでうまくスペースに入れるかどうかを見極めさせてくれたりもするのだからありがたい。
そんなバックモニターは、純正、非純正を含め、今ではクルマに欠かせない装備となっている。そしてその進化版が、いわゆるパノラミックビューモニターと呼ばれるもので、車体後方のみならず、車体を空から俯瞰で見下ろしたような合成画像がモニターに表示される。単なるバックだけにとどまらず、駐車などでの安全性を飛躍的に高めてくれるのだ。もちろん、そこまではいらない……という人でも、バックモニターはもはや必要不可欠な装備と言えるだろう。とくに雨の日、リヤワイパーを持たない、後方視界に不利なセダンタイプでは必須装備となるはずだ。
駐車支援システム
かつて、駐車が苦手なドライバーにとって神器といえた装備が駐車支援システム=自動駐車機能だ。が、出始めはもちろん、しばらくは最初のきっかけとなる停止位置などが厳格に決められ、またセットしても思うような自動駐車は難しかった。筆者も多くの自動駐車機能を試したが、スタート位置を誤まったり、動作が遅かったり、途中で機能が停止したりして、これなら自分で駐車したほうが早い……とさえ思えほどで、後ろにクルマが付いているような場面では、かなり焦らされたものだ。
が、最新の自動駐車システム、例えばトヨタのバック&前向き駐車に対応する、車両が全操作を支援してくれるトヨタチームメイトアドバンストパーク機能ともなれば、その操作の簡便さ、駐車動作のスムース&スピード、正確さに驚きを隠せないほどだ。しかも、スマホの専用アプリ=Remote Parkの操作で、車外からでも駐車&出庫を行ってくれる、まるで新型ノア&ヴォクシーが1/1スケールのラジコンカーになったかのような機能に至っては、まさに未来のクルマの一端を体感できるのである。まだ頼りがい度120%とは言えないものの、ここ1、2年、パーキングアシスト機能が大きく進化していることは間違いない。