アフターコロナに向かって動き出しているアメリカ
デトロイトからロサンゼルスに到着し、荷物をピックアップしレンタカー会社のシャトルバスに乗ったのだが、空港敷地内の道路が大渋滞となっていた。空港の大幅リニューアル工事と、“ピープルムーバー”なるモノレールを運行するための工事が影響していたようだ。
土曜日の午後にフリーウェイを走っていると、またも大渋滞に出くわした。週末にまったく渋滞がないわけではないが、まさに大渋滞とも呼べるレベルでなかなか動かなかった。それもそのはず。4車線ほどあるフリーウェイの3車線をクローズして舗装工事を行っていたのである。
一般道路でもあちこちで車線を大幅に減らした道路工事が行われていた。デトロイトとロサンゼルスでしか見ていないのでなんともいえないが、このような状況は全米のあちこちで見ることができるのではないかと感じた。
同行者いわく、「これも新型コロナウイルス感染拡大に対する景気浮揚策のひとつなのではないか」と語ってくれた。
日々多くのクルマが利用するフリーウェイは日本の高速道路同様に相当傷んでいるのは確かな話。その再生工事を同時多発的に行えば、やはり景気浮揚対策と考えるのは自然の流れとなるだろう。また“アフターコロナ”を見据え、“スマート道路”などとして、再舗装工事などと同時に道路に何かを“仕込んでいる”のかもしれない。
なお、渋滞時の車線減少による“合流”では、日本のように1台ずつ入れるといったような“暗黙のルール”は存在しないので、入れてくれないクルマもいるのだが、大半は日本のようにスムースな合流ができていた。“サンキューハザード”も普及していないが、なかには手を振ってお礼してくれるドライバーもいる。