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1から3! 4から2! MT車の「飛ばしシフト」はアリなのか? (1/2ページ)

1から3! 4から2! MT車の「飛ばしシフト」はアリなのか?

この記事をまとめると

■「飛ばしシフト」と呼ばれるMT車のシフトチェンジの方法がある

■ギヤチェンジの際、2速→4速、5速→1速など数段飛ばすことを指す

■「飛ばしシフト」のメリット・デメリットを解説する

減速時の飛ばしシフトは避けるべき

「飛ばしシフト」という言葉を聞いたことがあるだろうか。多段変速トランスミッションにおいて、数字の順にシフトチェンジするのではなく、1~2段を“飛ばし”て操作することを指す。

 具体的には、2→4、5→1といった操作のことで、じつはAT(オートマチックトランスミッション)においても、飛ばしシフトという概念はあったりする。

 実際、減速しているときに一段ずつシフトダウンされると乗員には煩わしい印象もあり、また急加速したいときには一気にロー側のギヤを選択する必要があるため、シフトダウンでの飛ばしシフト制御というのはステップATにおいては当たり前の制御だったりするのだ。

 ちなみに、DCT(デュアルクラッチトランスミッション)は偶数段と奇数段を交互にシフトチェンジするという制御が基本となっているため飛ばしシフトは難しいが、車種によっては可能になっていることもあるが、基本的には飛ばしシフトはしないと思っていい。

 あらためて、ここではMT(マニュアルトランスミッション)の飛ばしシフトについて、そのメリット・デメリットを整理してみよう。

 そして、飛ばしシフトはシフトアップ時とシフトダウン時、加速時と減速時というシチュエーションによっても、操作の内容や注意点が異なってくる。

 たとえば、5速巡行時に急加速したいと思ったとき。パワーの少ない小排気量エンジンのクルマであれば5速→3速にシフトダウンするような操作で飛ばしシフトを利用することがある。

 そのメリットは、短い時間で必要な加速が得られること、クラッチ操作を減らすことができることにある。クラッチ操作が減るということはトルクの伝達していない時間も短くできるので、より加速性能には有利な操作といえる。

 ただし、注意すべきはエンジンがオーバーレブ(過回転)しないようにすることだ。高いギヤで巡行しているようなシーンでは、エンジン回転が低い状態と考えられるので飛ばしシフトをしてもオーバーレブになってしまうことは少ないだろうが……。

 逆に、減速時にエンジンブレーキを使おうという狙いであれば飛ばしシフトはオーバーレブにつながりやすい。つまり減速時の飛ばしシフトは避けるべき操作といえる。

 ただし、4速で市街地を走行中に、赤信号で停止するようなときにはいちいちエンジンブレーキを使わないというドライバーも少なくないだろう。その場合は、クラッチを切って停止した段階で4速から1速にシフトチェンジすればいい。停止中の、こうした操作については飛ばしシフトとは呼ばないことが多いが、広義では飛ばしシフトといえるかもしれない。

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