着ていたシャツをその場で切り取って塗装カラーの参考に!
ではザッと車両を紹介しましょう。この2台は、どちらも電気自動車でワンオフモデル。オリジナルMINIのほうは先ほども紹介したように「MINI Recharged」という名前で、BMW MINIのほうは「MINI STRIP」です。走る云々ということではなく、BMW&MINIが目指す電動化、サステナビリティを想起させるコンセプトカー的なイメージで作られたもの。
青いMINI Rechargedは、当時のガソリンモデルをEVにコンバートしたもので、どうも欧州では、こういうオリジナルMINIのEV化が少しずつ一般化しているよう。
この青いボディカラーは、塗装屋と打合せしたときにポール・スミスさんが、「今着ているシャツの青にしてほしい」と突然思いつき、シャツの一部を切り取って渡したのだとか。実際に切り取ったシャツも持ち込まれていたので、ポール・スミスさん、かなりユニークかつトリッキーな方のようです。
また、まるでフォーミュラカーのようにステアリングが外せる仕様になっていて、これは「背も高くて足の長い私が小さなMINIに乗り降りしやすいようにこうしたんだ」と、ポール・スミスさんから説明がありました。一流のジョークのようですが、その場で乗り込んだ様子を見ると、かなり窮屈そう。まんざら冗談ではないのかもしれません。
MINI STRIPのほうは、なんと塗装してない金属地剥き出しのボディ。当然MINI側は、「塗らないの?」と聞いたらしいですが、「この塗らない感じ、キズもそのままっていうのがいいんだ!」ということで、普通のクルマじゃ見られない外装になったとのこと。
さらにサステナブルなクルマということで、車内にはコルクを多用。コルクは木からとっても枯れることなく再生するらしくそれが持続可能な素材としてピッタリだったのだとか。また樹液を接着剤として使用することで、化学物質を使わずに済んだという。
と、この2台のMINIは、今後のMINI(BMW)の進む方向をイメージしたクルマとなっていることはお伝えしたとおり。具体的には、2024年、日本市場に電気自動車のMINIが登場するという。
え? 色んなメーカーがけっこう電気自動車出してるのに、かなり先じゃん! 出遅れてない? と思った方もいるでしょう。もちろんMINI側もそういう意見があることはわかった上での敢えての2024年だという。まだ日本では、一般ユーザーのEVへの認識が深まっていないこと、インフラが不足していることなどがあり、この「間」がそれを埋めてくれると予測する、とのことでした。とはいいながら、2023年3月2日には新たな情報が公開されるとの予告も飛び出しました! 3月2日はミニの日ですからね。楽しみに待ちましょう。
さて、今回紹介したMINI×ポール・スミスのコラボカー2台は、一般にも短期間ながらも期間限定で公開されます! 会場もオシャレ、クルマもオシャレで、写真映えすること確実、さらに東京の原宿と素晴らしい立地のイベント会場なので、ぜひこの機会に貴重な実写を見に行ってほしいと思います。詳しくは以下に記載しますが、事前申込をすることでドリンクがサービスされたり、抽選でギフトがもらえたりのイベントもあるので損はしませんぜ!
「MINI × Paul Smith in 東京」
日程:2022年10月7日(金)~10月12日(水)11:00~20:00
会場:BA-TSU ART GALLERY
東京都渋谷区神宮前5-11-5
入場料:無料
イベント特設ページはこちら
https://www.mini.jp/ja_JP/home/mini_paulsmith/index.html
事前申込サイトはこちら
https://secure-pv4.mini.jp/mini/jsf/promotion3/mini_paulsmith/top.jsf