この記事をまとめると
■デトロイトショー2022をレポート
■今回はゼネラルモーターズ(GM)のブースについて
■EVとV8エンジン搭載車のコントラストはメーカーの迷いを表しているようだった
電気自動車か内燃機関か、GMの定まらない姿勢
今回のデトロイトショー(北米国際自動車ショー)最大の話題といえば新型フォードマスタングのデビューというのは否定できないだろう。ステランティスはグランドチェロキーの特別記念車とラングラーの派生モデルをともにPHEVで発表したが、これはアメリカ系ステランティスブランドとなるクライスラー系ブランド(クライスラー、ダッジ、ラム、ジープ)のなかで、ジープブランドがグローバル市場において好調なセールスを続けていることもあったものと考えている。
一方のGM(ゼネラルモーターズ)はシボレーブランドでドメスティックモデルといっていい、フルサイズSUVとなるタホのハイパフォーマンスモデルを発表した。しかし、このショー発表モデルより注目されていたGM車があった。それがキャデラック・リリックである。2022年5月に発売されたばかりのクロスオーバーSUVタイプのBEV(バッテリー電気自動車)である。アメリカの高級車ブランドでのBEVということで人気も上々とのことである。