レース中のマシンのデータを分析するスペースはまさに聖域
このようにピット裏は、タイヤやパワートレインをはじめ、さまざまなユニットに分かれていたのだが、そのなかでも圧巻だったのは、エンジニアが集うスペースである。
アルピーヌでは、6人のエンジニアが車両パフォーマンスやパワーユニットなど、それぞれ別の仕事を担当。代わりの人間はおらず、レース中はつきっきりで、マシンに装着されている100個以上のセンサーから表示される情報をモニターで確認し、作業を行っていた。(機密情報のため写真がNGだったので、直接お見せできないのが残念です)。
そのほか、アルピーヌでは合計21人のメカニックが在籍。1台のクルマを走らせるのに、本当に多くの人がかかわっているのだと、再認識させてくれるピットツアーだった。
富士6時間レースではBoP(性能調整)により、前戦のモンツァから40馬力も最大出力を抑えられたアルピーヌ。ライバルであるトヨタには、予選こそコンマ2秒差で食いつくも、決勝ではペースに苦しみ2ラップダウン。総合3位でチェッカーを受けた。優勝したトヨタ8号車とは、ポイントランキングで同率に並んだアルピーヌだが、11月12日(土)に開催される最終戦バーレーン8時間レースで、悲願のチャンピオンを目指す。