パトロール隊員は1日平均110件もの事象に対応
さて、では首都高でパトロール隊員が対応する事象の件数はというと、なんと年間約40,000件(2021年度)。1日平均にすると約110件にものぼります。そのため、首都高ではさまざまな安全対策を行なってきており、事故が起こりやすい合流やジャンクション、出入り口付近までの標識を改善。たとえば分岐までの距離表示板は分岐まで700m地点、500m地点に設置したり、標識を車線レイアウトがわかりやすいイラストに改良して、自分がどの車線を走ればよいのか、ひと目で分かりやすくなっています。
また最近では、歩行者などが出入り口から首都高へ誤って入ってしまうことが増えており、立ち入り対策も強化。一部の出入り口では、歩行者などが入ろうとするとセンサーが検知し、「危険ですから立ち去ってください」といったアナウンスが流れるようになっているとのこと。女性隊員からは、「もし歩いている人を見かけたら、警察へ110番するか、道路の通報ダイヤル#9910へ知らせてほしいです」とのことでした。
そして、事故や故障などで出動した際に、「女性隊員でよかったな」と感じたエピソードを教えてもらったところ、事故処理などが長時間になるとトイレに行きたくなる方が多く、「女性が来てくれたので言い出しやすくて助かりました」と言われることがあったそう。女性ならその気持ち、わかりますよね。
また、管制室でお客さまからの事故や故障の通報を受けた際には、パニックになっている場合が多いので、なるべくゆっくりとした口調で応対し、心を落ち着けてまずは安心してもらえるように、話し方や速さに気をつけているという女性隊員も。仕事の随所に女性らしい細やかな心遣いがあふれていると感じるエピソードでした。
首都高を自分で運転するのはちょっと怖い、難しそうと感じている人もいるかもしれませんが、こうした女性パトロール隊員と女性社員のみなさんが、しっかり私たちの安全を守るために仕事をしていることを知ると、すごく安心できるのではないでしょうか。
レインボーブリッジやスカイツリーなど、東京ならではの絶景も楽しめる首都高速道路。「ぜひ多くの人にドライブを楽しんでもらえたら嬉しいです」と笑顔で話してくれた女性隊員の皆さんでした。