この記事をまとめると
■2021年に取り締まり件数が多かった違反をピックアップ
■その場の警察官が感覚で判断するような違反は揉めやすい傾向にある
■取り締まり件数自体の数では減少傾向にある
ここ最近で取締件数が多い交通違反とは
交通違反の取り締まりにも流行り・廃りというか、違反者(捕まった人)が増えたものと減ったものがあるので、最新の傾向を確認しておこう。
警察庁が今年3月に公表した令和3年度=2021年度の「道路交通法違反の取締り状況」によると、昨年度、告知(青切符)・送致件数(赤切符)の合計数は、554万6115件! これは毎日1万5000件以上、交通違反でキップを切られている人がいるという計算だ。
その内訳を見てみると、昨年度1番多かったのは、「一時不停止」の158万8628件。
ドライバー側も、徐行はしても完全に止まりきらないケースが多く、現場の警察官とも「止まった」「止まらない」で揉めるケースが非常に多い。ドライブレコーダーがあれば、白黒はっきりするが、基本的に停止線の手前で止まるのがルールなので、はみ出して止まると一悶着起きる原因に……。
2番目は、「速度違反」で106万4818件。これは大方の予想どおりではないだろうか。後述するが、速度違反に関しては、「50km/h以上」の件数が増えている点に注目できる。
3番目は、「通行禁止」で75万7154件。スクールゾーンなど、時間限定で通行禁止になる道もあるので要注意。
以上が、2021年度の交通違反ワースト3。
その他で気になったのは、「歩行者妨害」の32万5796件。例の横断歩道で歩行者側が「お先にどうぞ」と譲ってくれても、「歩行者妨害」で違反になったと話題になった違反……。取り締まりを強化していると思われる項目なので、ドライバーは注意が必要。