この記事をまとめると
■かつてエンジンオイルの色や粘度で状態を確認する人は多かった
■しかしその方法によって状態を判断することは難しい
■走行距離と時間で管理するのが一般的だ
オイルの劣化は見た目だけではわからない
昭和の時代、DIYでオイル交換をする人はけっこういた。費用的に安いだけでなく、メンテ意識が高かったこともあるし、今のように用品店ですぐに換えてくれることもなかったなど理由はいろいろ。愛車の健康状態を把握しておくというのもあっただろう。
いずれにしても、オイル交換に対する意識は高くて、そこでよく行われていたのがオイル点検用のディップスティックを抜いて、先端に付いたオイルを指先でこすったり、色を見てみたりすること。なにをしているかというと、オイルの汚れの確認や、交換時期なのかの判断。
「まだ大丈夫だなぁ」とか「真っ黒だからもう換え時だな」とやっていたわけだが、それで本当にわかっていたかというと、そんなことはなくて自己満足というか、単なるやった気になっているだけだった。
結局、オイルの劣化というのは指先や見た目ではわからないということに尽きる。指先でこすることによって、サラサラしていれば粘度が低下していて劣化していると判断したり、色が黒いから汚れているというのが、指先に付けた程度でわかれば高性能分析機並みということになってしまう。