動物とクルマの事故が増えている! 大型動物の場合「全損」もあるが保険によっては適用不可の場合もあった (2/2ページ)

エコノミーでは野生動物との事故に対応できない

 つまり一般的な事故と同じレベルと言ってよく、そうなると気になるのは保険や補償の問題だ。動物たちは保険に入っているわけではないので、自車の保険でまかなえるのだろうか? 改めて考えると深刻な問題かもしれない。

 まずは飼っている動物の場合で、これは所有者がいるため、対物で対応が可能だ。つまり、他人のモノを壊してしまったというのと同じと言っていい。問題は野生動物で、この場合は補償する相手がいないため、対物での対応は無理。そこで使われるのが車両保険だ。

 ご存じのように、車両保険はフルカバーとエコノミーという大きくふたつに分かれるが、動物とぶつかった場合は、相手がクルマではないので自損事故扱いになる。これがポイントで、相手がいる場合のみを補償するエコノミーでは対応できず、泣き寝入りになってしまうので注意したい。

 最後に動物とはいえモノとして扱われるのは自動車保険での話で、実際にぶつかったり、轢いてしまったら、保険の有無は関係なく警察への連絡は必要。動物愛護の点からできる限りの対応をしないと罰せられることもある。自分は遭遇しないだろうと思っていると、意外なところで出会うので、覚えておいてほしい。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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