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若者は「NASCAR」「インディカー」より「F1」! アメリカでF1人気が急上昇した裏にある「ネトフリ」の演出 (1/2ページ)

若者は「NASCAR」「インディカー」より「F1」! アメリカでF1人気が急上昇した裏にある「ネトフリ」の演出

この記事をまとめると

■アメリカで今F1人気が加速している

■NASCARやインディ500ではスター選手が減ってきたのが人気低迷の理由のひとつ

■選手にスポットを当てたドラマなどがF1人気をさらに加速させている

圧倒的に人気だったNASCARとインディにF1が割り込んでいる

「アメリカでは日本と大きく違って、F1はまったく人気がなく、NASCARやインディカーの人気が圧倒的に高い」。

 長年に渡り、そんなふうに言われてきたのだが……。最近は、なんとアメリカでF1人気が急上昇しているのだ。そんな最近の”異変”に触れる前に、これまでのアメリカンモータースポーツの人気カテゴリーについて振り返ってみたい。

 歴史が長いのは、インディアナポリス500マイルレース(インディ500)だ。日頃、モータースポーツにあまり関心がない人でも、たとえ出場する選手のことをよく知らなくても、国民的な恒例イベントという認識で捉えている。インディ500を中心としたシリーズ戦の運営については、USAC、CART、IRLなど主催者の変遷があるなかで紆余曲折があった。

 一方で、量産車ベースのスポーツモデルを使うモータースポーツといえば、60年代のマッスルカー全盛期にはSCCAトランザムに注目が集まった。NASCARについては、アメリカ南部のローカルレースというイメージが抜けきれないなか、70年代に始まった全米向けテレビ中継番組で、荒くれ者による過激なレースというインパクトで一時的に盛り上がる。その後、80年代からケーブルテレビ放送の発展と連携して、NASCAR人気の下地ができて、さらに90年代に入ってから爆発的な人気上昇期を迎える。

 スポンサー効果についても、「レース・オン・サンデー。セル・オン・マンデー」と称され、日曜の決勝レースのテレビ番組で目立ったマシンのスポンサー商品が、翌日月曜日には売れる、といったマーケティング戦略が広がる。人気選手のアパレルなどマーチャンダイジング事業も急拡大していく。

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