マイルームへは愛車とともにエレベーターに乗って
一方、ベントレーが建設中のマイアミにあるレジデンス、その名も「ベントレーレジデンス」の駐車環境は優秀そのもの。なんといっても、地上1階の入り口から所有している部屋までエレベーターが自動的に運んでくれるのです。このレジデンスの開発パートナーたるデザー・ディベロップメント社にちなんだそうで、このエレベーターは「デザーベータ―」と名付けられているとのこと。
61階建てのマンション形式で、デザーベータ―は合計4基を設置。六本木の駐車場によくあるように、ドライバーはクルマに乗っているだけでターンテーブルが動いてくれるので面倒な車庫入れも不要となっています。
また、各住居には3台、ないし4台の駐車スペースが用意されていることもうれしいニュースに違いありません。これだけでニューヨークでなく、マイアミを選ぶ理由にもなるかと。さらに、来るべきEV時代を見据え、希望者には充電設備も設置してくれるとのこと。
お値段もNYに比べるとだいぶお求めやすい420万ドル(約5億7500万円)から。こちらはベントレーのいかなるクルマも付いてきませんが、5億のマンション買える方にとって1台、2台どうってこたぁないでしょう。
とはいえ、「クルマ付いてるとなにかと便利じゃね」という方には先のNYに続いてオーストリア、アルプスの麓にある高級リゾートシャレ―はいかがでしょうか。キッツビューエルはかの地でも溜息出るほどステキなリゾートで、ミュンヘンからは120分、スキーで有名なインスブルックからは90分で到着できる好立地。もちろん、NYやマイアミのようにラジカセを肩に載せて大音響をまき散らすようなヤカラも歩いていません。
そんなキッツビューエルに建設中の「シックスセンシズ・キッツビューエル・アルプス」はリゾートビレッジとして開発されているのですが、そのうち15軒は麓のうちでも最上層に位置しており、眺望や環境はヨーロッパでもトップクラスといえそうです。
で、こちらのシャレ―をお求めいただくと、ポルシェのEV「タイカン」がもれなく1台ついてきちゃうのです。なるほどアルプスのワインディングロード、しかも雪や凍結した路面となったら全輪駆動のクルマは必需品。しかも、タイカンとなればただ走るのでなくシャレ―にたどり着くまでもが楽しくなるのは間違いありません。なかなか憎いサービスと言えるのではないでしょうか。ただ、庶民としてはアルプスみたいに寒い土地でもってフルEVがちゃんと走ってくれるのかどうか、いくらか心配でもあります。
が、そんなこと考えるのは小市民の証。とてもじゃないけど、アルプスなんか住めるわけもありません。と思っていたら、販売元が「不在時はリゾートのゲストルームとして運用可能」と案内していました。つまり、「いないときは又貸しで稼げや」とのお告げ。やっぱり、向こうの人はガッチリしてますね。