この記事をまとめると
■令和に入り、あおり運転やながら運転などの罰則が創設・強化されている
■他にも罰則強化が望まれる違反がいくつかある
■この記事では8つの例をあげて紹介する
多くの人に危険が及ぶ交通違反
交通違反を犯すと、反則金や違反点数を課せられる。なかには納得いかない取り締まりや、厳しすぎる罰則もあるが、一方で罰則が甘すぎる違反というのもある。
令和に入って、危険運転や携帯電話使用等違反、妨害運転(あおり運転)に対する罰則が創設・強化されているが、他にも罰則強化が望まれる違反がいくつかあるのでいくつか例を挙げてみよう。
無灯火
道交法では、「夜間=日没時から日出時までの時間は、前照灯(ヘッドライト)、車幅灯、尾灯その他の灯火をつけなければならない」となっていて、これに違反すると違反点数1点、反則金(普通車)6000円の罰則だが、暗くなっても無灯火走行車をけっこう見かける。
これは自発式メーターの普及が影響していると思われるが、無灯火での走行は本当に危ない。近年はオートライトが義務化されているが、その点灯タイミングもわざわざ遅めに設定している人も少なくなく……。できれば日没30分前のライトオンに加え、雨天でもヘッドライトの点灯を義務づけて欲しいほど。高齢者にはとくに有効な安全対策になるはずだ。
合図不履行
岡山、香川、徳島がウインカーを出さない県ワースト3として紹介され話題になったが、ウインカーを出さないのはけっこう迷惑だし、安全上にも問題がある。
現行法の合図不履行は、違反点数1点、反則金(普通車)6000円だがもう少し厳しくてもいいし、その重要性をもっと啓蒙、アピールすることも重要だ。
高速自動車国道等運転者遵守事項違反
高速道路に入る前、ドライバーは燃料、冷却水、オイルの量、タイヤの空気圧及び溝の深さ、荷物の積載状態などを点検する義務がある。
これを怠って、高速道路上でガス欠したり、空気圧でタイヤをバーストさせたり、冷却水点検不足によるオーバーヒート、オイル管理が悪くエンジンを焼き付かせたりして路上で停止した場合は、高速自動車国道等運転者遵守事項違反となり、反則金9000円(普通車)、違反点数2点となるが、これらのトラブルで渋滞を引き起こした場合は、もっと重いペナルティを課してもいいと思う。
スリップサインが出たタイヤ 空気圧不足のタイヤ
タイヤの残り溝が少なくスリップサインが出たタイヤ(溝の深さが1.6mm以下)で走るのは、道路運送車両保安基準違反で反則金9000円(普通車)、違反点数2点となっているが、日本は雨が多い国。1年の3分の1は雨の日なので、タイヤの溝の有無は非常に重要。タイヤの摩耗は、路上でも取り締まりを頻繁に行ない、もっと罰則を強化するべきだろう。
またタイヤの空気圧も安全を大きく左右する。JATMAのタイヤ点検結果によると、総点検台数のうち、28.8%の乗用車が空気圧不足だったとのこと。
駐車違反の取り締まりを民間委託で行なうくらいなら、タイヤの摩耗と空気圧の取り締まりに人材を回して欲しいぐらいだ。