サイズが合ってれば大丈夫だろ……は昔の話! クルマの進化でいまどきのバッテリー選びは知識が必要だった (2/2ページ)

HVには補機バッテリーが搭載される

ハイブリッド車補機用バッテリー

 ハイブリッド車には動力用のモーターを動かす「メインバッテリー」の他に、ハイブリッドシステムの起動やECU、エアコン、オーディオなど車内電装機器への電力供給する「補機バッテリー」が積まれている。

 トヨタ系のハイブリッド車の補機用バッテリーは、基本的に車室内やトランクルームに設置されているので、バッテリー内部で発生するガスを外部に漏らさない構造の制御弁式(VRLA)が多く採用されている。

 これらのガス発生抑制タイプのバッテリーは、バッテリーの構造が違うため、標準車用バッテリーと互換製はないので要注意。

EN規格

 EN規格とは欧州統一規格のこと。ヨーロッパを中心に広まっている世界標準とも言える規格。近年日本車にEN規格バッテリー搭載車が増えていて、日本でも電池工業会規格(SBA)によって規格化されている。当然、ヨーロッパからの輸入車はこのEN規格のバッテリーが標準。

DIN規格

 DIN規格は欧州車用のバッテリーに多いタイプ。DINとは「ドイツ工業規格 Deutsche Industrie-Norm」の略だが、近年、EN規格のバッテリーを積むクルマが大半になってきている。

 ざっとこれだけの種類があるので、バッテリーを交換する際は、新車時に搭載されていたバッテリーの形式を確認し、同じサイズ・端子極性(Rタイプ・Lタイプ)のものを選ぶこと。そしてできればより性能ランクの高い製品を選び、充電受け入れ性の高いバッテリーをチョイスするのがおすすめだ。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

愛車
日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
趣味
-
好きな有名人
-

新着情報