この記事をまとめると
■人気お笑い芸人「ロンドンブーツ」の田村亮さんが510ブルーバードの所有を告白
■510ブルーバードとはどんなクルマだったのかを解説
■旧車の世界では大人気な1台として人気が高い
旧車の大人気車種「510ブルーバード」ってどんなクルマだった?
旧車の中でも人気の高い日産車。なかでもスカイラインやフェアレディZは圧倒的な知名度を誇っており、今ではおいそれとは手が出ない価格帯となっている。
そんな日産旧車のなかで、上記の2車種に匹敵するほどの人気を誇っているのが3代目のブルーバード、通称510ブルである。
1967年にデビューした3代目ブルーバードは当時の量産小型車としては異例とも言える4輪独立懸架サスペンションや、SOHCエンジン(当時はOHVが主流だった)といった上級車種に採用されているようなメカニズムを持って登場。ボディバリエーションも2ドアと4ドアのセダンのほか、5ドアステーションワゴンとバンを用意するワイドバリエーションとなっていた点も特徴だった。
また先代にも設定されていたスポーティグレードの「SSS」を設定し、ラリーを中心としたモータースポーツでも活躍したことも未だに高い人気を誇っている理由のひとつと言えるだろう。
当初は1.3リッターと1.6リッターのみのラインアップったエンジンも、1970年のマイナーチェンジで1.3リッターは1.4リッターへと排気量を拡大、さらに大排気量の1.8リッターエンジンを搭載した「1800SSS」も設定するなど、その人気を不動のものとしていった。
ブルーバード自体は1971年8月に4代目となる「ブルーバードU」へフルモデルチェンジを果たすが、ボディサイズが拡大し、1.6リッター以上のエンジンラインアップとなったことで旧型の510ブルーバードも併売(ただし1.4リッターと1.6リッターのセダンのみ)されていたのだった。
なお、510ブルーバードはアメリカ市場で「ダットサン510」として販売されており、安価な価格と高い性能によって人気車種となった。その一方で後継車種のブルーバードU(現地名ダットサン610)は販売が伸び悩んでしまい、1977年に日本でリリースされた「スタンザ」を「NEW510」として販売するほどだったのである。
このように日本だけでなくアメリカでも人気となった510型ブルーバード。その均整の取れたデザインと当時の最先端のメカニズムを考えれば当然の結果とも言えるが、その結果今では気軽に手を出せる価格ではなくなってしまったのは旧車好きとしては辛いところ。そういった点を考えても十分レストアする価値はある1台と言えそうだ。