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カーマニアたるもの変態と呼ばれてこそ一流! クルマ業界に蔓延る行きすぎた「○○男子」の生態 (1/2ページ)

カーマニアたるもの変態と呼ばれてこそ一流! クルマ業界に蔓延る行きすぎた「○○男子」の生態

この記事をまとめると

■「草食系男子」と同じような方向性でクルマ業界にいる「○○(系)男子」を探してみた

■各属性に所属する男子のこだわりは異常で生き甲斐になっているケースも多い

■あまり行き過ぎた趣味は引かれてしまう可能性が高いので要注意だ……

これがクルマ界に潜む○○男子の実態だ!

「なんとか男子」というくくり方が流行っているようです。草食系男子あたりがルーツでしょうか、あろうことか佐川急便の配達ドライバーを佐川男子として写真集まで出版されたこともありますね。で、数多くのメディアが「ポルシェ男子」や「ランボルギーニ男子」から「MT男子」「ドリフト男子」などなど流行りに乗った企画をタレ流しているわけです。

 ただ、このなんとか男子ってくくり方はじつに使い勝手がいいというか、都合がいい(笑)。たとえば「ボクは首都高男子なんで峠はちょっと……」とか「ガレージ男子に青空駐車の話題ふれないよなぁ」みたいに、なんとなく角が立たない、収束しているような雰囲気になるのです。ちょっと、面白半分にクルマ男子を細分化してみましょう。

空冷男子

 ポルシェの空冷エンジン至上主義者。水冷エンジンに対するマウントポジションをとりがちで、水冷エンジンの効率やパワーに話題がおよぶと「バイザッハの頭脳は~」とか「ハンス・メッツガーの設計思想によると~」などと衒学的な言葉でいいくるめようとする。あるいは「冬の凍てついた空気で冷めていく空冷ボクサーのカキンコキンて音、一度でも味わったことある?」などロマン方面に逃げ道を見出しがち。

 ちなみに、日常的に旧弊な工場で面倒を見てもらうことが多いため、アルミ管を「ニウム管」と呼んだり、エンジンの調子を「ツキがいいね」などと表現することも。昨今の空冷911高騰にニンマリするものの、これまでのメンテ費用を顧みると舌打ちする者もいる。

サンタアガタ男子

 ランボルギーニのユーザーではないのに、やたらランボルギーニに詳しい。イオタ全モデルの車体番号は暗記していて、歴代カウンタックのスペックはもちろん仕向け地別の生産台数、仕様もスラスラ出てきそう。当然ながらアウディ傘下のモデルはほとんど無視、というよりむしろ「骨肉の争い」がごとく忌み嫌う傾向に。

 夢はミウラやカウンタックの所有だったものの、これだけ高騰しているいまとなっては密かに「ウラカンもアリ(小声)」と日和っていることも。

ロールス男子

 ロールスロイスのヒエラルキーを忠実に踏襲しており、じつに礼儀正しい。仮にコーニッシュに乗っていたとするとカマルグやマリナーのDHCオーナーには平身低頭。街なかですれ違おうものなら、ステアリングを握りながら最敬礼。一方、相手が格下モデルだったとしても「紳士的な鷹揚さ」を欠くことがないため周囲には「ああいう男をジェントルマンと呼ぶのだな」と思われがち。

 慇懃無礼を地でいってるにも関わらず、相手にさえ感づかれないのは生まれの良さによるところ、もしくは相当なしたたか者のどちらか。統計的には後者が圧倒的に多い。

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