この記事をまとめると
■全日本ラリー選手権の「OP-XCクラス」について解説
■クロスカントリー車両を対象にしたカテゴリー
■当記事ではマシン開発担当者やドライバーへのインタビューも実施
クロカン車が林道を駆け抜けていく光景は迫力満点
全日本ラリー選手権の第7戦「ラリー北海道」が9月9日〜11日、北海道帯広市を舞台に開催。そのなかで最高峰のJN1クラスに匹敵するほどの注目を集めたのが、OP-XCクラスだ。
同クラスは文字どおり、クロスカントリー車両を対象にしたカテゴリーで、グラベルラリー限定ながら2021年の全日本ラリー選手権に新設。設立初年度はトヨタ・ハイラックスの2台のみ……という寂しい状況だったが、2022年は参加台数が増え、「XCRスプリントカップ」のポイントもかけられているラリー北海道には合計6台のクロカン車が参戦していた。
しかも、車種バリエーションも多彩で、大型モデルを対象にしたOP-XC2クラスには計3台のハイラックスに加えて、トヨタ・ランドクルーザー・プラド、トヨタFJクルーザーが全日本ラリーに初登場。小型モデルを対象にしたOP-XC1クラスにはスズキ・ジムニーが参戦するなど充実したラインアップだ。
もちろん、ドライバーの顔ぶれも充実しており、CUSCO RACINGの96号車「CUSCO YH HILUX Revo」は国内外でのラリー経験が豊富な番場 彬選手がステアリングを握るほか、スマッシュラリーチームの97号車「SMaSH・Hilux」には全日本ダートトライアル選手権でも活躍する平塚忠博選手がドライビングを担当。
さらにFLEX SHOWAIKAWA Racing with TOYO TIRESの99号車「FLEX翔TOYOTIRESプラド」はドリフト競技で活躍する川畑真人選手、同じくFLEX SHOWAIKAWA Racing with TOYO TIRESの100号車「FLEX翔TOYOTIRES FJ」にはモータージャーナリストとして活動するほか、ラリードライバーとしても豊富な経験を持つ竹岡 圭選手がステアリングを握るなど豪華なラインアップだと言えるだろう。
ちなみにFLEX SHOWAIKAWA Racing with TOYO TIRESのチーム監督は、ラリードライバーとしての経験も豊富な哀川 翔さんが担当。
まさにOP-XCクラスには華やかさがあり、エンターテイメント性の高いカテゴリーで、狭い林道を駆け抜けていくシーンは迫力満点だった。気になるマシンも個性的で、ランプバーやシュノーケルを備えるなどワイルドな仕上がりだ。