クルマの横転すらある「強い横風」の恐怖! どのぐらいの風速でどんな影響がある? (1/2ページ)

この記事をまとめると

■風によるクルマへの影響や対策を解説

■「風速30m/h以上」はトラックが横転するレベル

■走るのが困難だと感じた場合は安全な場所で一旦停車するべき

「風速30m/h以上」はトラックが横転するレベル

 今夏は、記録的な短時間集中降雨が頻発し日常の生活に大きな影響を与えているが、自然現象は走行中の車両にも大きな影響を与えている。激しい降雨はドライバーの視界を妨げ、道路上の排水が間に合わず深い水溜まりを作り、車両の通行が不可能になる事態を招くことも珍しくない。

 こうした自然現象のうち、しばしば遭遇するもののひとつに風の影響がある。台風のさなかに車両を走らせれば、当然ながら大きな影響を受けることは誰にでも分かるが、そうではないふだんの状況で、強い横風を受けて一瞬走行が危うくなるケースを体験した人も少なくないだろう。

 個人的な例で恐縮だが、東京から鈴鹿サーキットに向かう伊勢湾岸自動車道は、強烈な横風を受ける道路として広く知られている。伊勢湾をまたぐ橋梁上でしばしば強烈な横風を受けるのだが、そこは左右切り通しで何もなく、洋上に橋梁が浮かんでいる状態なので、風の影響をまともに受けてしまう。「大きく煽られる」という表現がピッタリで、場合によって自分の走行レーンをキープするのに四苦八苦することもある。

 さて、どの程度の風速で走行車両にどのような影響が出るかを調べてみたのだが、損保会社の東京海上日動が、風速ごとによる走行車両への影響を表にして提示していたので、そのデータを紹介することにしよう。

 まず、やや強い風と感じるレベルが風速10〜15m/hだという。この状態は、風向、風力の目安となる吹き流しの角度が水平になり、高速走行中には横風に流される感覚を受けるという。これが風速15〜20m/hになると横風に流される感覚が大きくなり、さらに20〜30m/hでは通常の速度での走行も困難になる。そして風速30m/h以上になると、表現としては「強烈な風」となり、走行中のトラックが横転すると説明されている。


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