事故や故障中に切符を切られる「泣きっ面に蜂」の可能性も! 高速では携行必須の「三角表示板」の使用義務と使い方

この記事をまとめると

■三角表示板は事故や故障などでクルマを停止させる場合に表示するもの

■設置はクルマから50m以上離すのが望ましい

■組み立て方や使用しなかった場合の罰則について解説する

標準装備されていないケースも多い

 三角表示板をご存じだろうか? 自動車教習所で習ったものなのだが、じつはクルマを購入した際には積まれていないことがほとんどなので、ドライバー全員が仔細に見たり、触ったりしたことがあるとは言えない。つまり、三角表示板は自ら購入して積んでおく必要がある。

 今一度、その機能や構造を紹介しておくと、目的は高速道路や自動車専用道路で故障などした際、停止する場合に表示するもので、道路交通法でも使用が定められている。ただし、一般道は義務でないうえに、故障時に表示することが定められているだけで、携行に対しての定めはない。この点が積んでいないクルマが多く存在する理由だ。ちなみに発煙筒も似たような目的だが、こちらは車載義務があるので、それゆえ、車検でも点検交換される。

 使い方はというと、ケースを開けてアームを伸ばして三角形に組み立てて、倒れないようにステーを出すだけ。簡単とはいえ、少し知恵の輪的ではあるので、事前に一度組み立ててみるといいだろう。

 ただし、法律の条文には故障などで停止していることを表示しなければならないとあるだけで、三角表示板でなくてもよく、電光掲示板的なものでもパスはできるだろう。ただ、シンプルで安価なことから、三角表示板が一般的になっている。

 高速道路や自動車専用道での故障した際に表示しないとどうなるかというと、罰則があって、普通車で反則金6000円/違反点数1点となっている。違反しても軽いと思ってはダメで、政府広報でもほとんどの事故で三角停止板が設置されていなかったため、車載して状況に応じて設置するように喚起しているほど。

 最高120km/hで後続車が向かってくる高速道路で、停止した際の緊張感はかなりのもの。一歩間違えば突っ込まれるなどの二次災害の引き金となる可能性もあるだけに、事前に用意して、使用するようにしたい。ちなみに設置するのはクルマから50m以上離すのが望ましいとされている。もちろん夜間など、状況に合わせて発煙筒も使用する。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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