この記事をまとめると
■BMW 1シリーズにエントリーグレードとなる「116i」を追加
■高効率な1.5リッター直3ターボエンジンを搭載し安全機能・運転支援機能を標準装備
■装備を必要最低限なものに厳選することで398万円のプライスを実現
装備を厳選して価格を抑えた新エントリーグレード
BMWでもっともコンパクトなエントリーモデルとしてラインアップされている1シリーズは、「駆けぬける歓び」というスローガンに裏づけられたBMWらしいドライビングプレジャーと手頃なプライスで人気を博しているモデルだ。2019年に登場した現行モデルは、それまでFRであった駆動方式をFFに変更したことで車内空間を大幅に拡大。実用性の高さも手に入れている。
そんな1シリーズにエントリーグレードとして「116i」が追加されることになった。
116iは、最高出力80kW、最大トルク190Nmを発揮する高効率な1.5リッター直3のガソリンターボエンジンを搭載。116iが登場する前までエントリーグレードとなっていた「118i Play」と排気量は同じだがスペックは若干劣る。しかし、組み合わされる7速DCTによる軽快な走りは健在。そして何よりも、WLTC燃料消費率で14.3km/Lを実現したエコなモデルであることが魅力だ。
エクステリアに関しては、ビッグサイズのキドニーグリルとつり目のシャープな造形が特徴のヘッドライト、L字型を模したテールランプなどを持ったBMWの最新デザインコンセプトであることはいわずもがな、Playグレードと同じ意匠のバンパーを採用するなど、見た目でエントリーグレードであることが簡単に判別できないようになっているのもうれしい。
また、116iでは装備を必要最低限なものに厳選しているのだが、ストップ&ゴー機能付きACCアクティブ・クルーズ・コントロール、ドライビング・アシスト、パーキングアシストなどの安全機能と運転支援機能は引き続き標準装備となっているは見逃せない。
結果として、116iの価格は398万円に抑えられることになった。販売はBMWオンライン・ストア上のみとなり、納車は10月以降を予定している。
近年は材料費の高騰などにより、エントリーモデルである1シリーズの希望小売価格も上昇を続けていたが、今回の116iの追加によって、再び1シリーズが400万円以下のプライスから購入できるようになった意味は非常に大きい。
軽快な走りと手頃なプライスを実現したBMWがここに復活した。