この記事をまとめると
■メーカーの認定中古車のメリットについて解説
■良質なベース車が徹底的な点検整備とクリーニングで仕上げられている
■その分、価格は普通の中古車よりも高い
内容を考えれば決して高くない!
性能や品質が一定である新車に対して、中古車はそれまでの使い方や乗り方、メンテナンスによってバラバラ。つまり一物一価だ。そうなると、パッと見きれいでも実際は不具合を抱えているのではないか、という不安がつきまとう。車両履歴を参照したり、販売店を信頼するなどして購入するしかないのが現状だ。もちろんそれでいい買い物ができることがほとんどだが、なかには騙されたなど、失敗例もあるから難しい。
安心感という点でオススメなのが、メーカーの認定中古車だ。もともとは輸入車で始まったサービスで、現在は国産車にも普及している。扱っているのはディーラーやメーカー系の中古車センターで、その名のとおり、お墨付きの中古車だけに、安心感という点では最高レベルと言っていい。
一般的な中古車とどこが違うかというと、まずはベース車。トヨタを例に見てみると、内外装はエンジンルームも含めて、徹底的にクリーニング。ボディに磨きをかけたり、シートを外したり。仕上げはコーティングや除菌・消臭処理をするなど念入り。仕上げは認定の査定士がチェックもので、評価シートも付いていて、内外装の状態が一目瞭然だ。
点検整備についても、トヨタモビリティ東京の例を見てみると、中古車商品化センターでは約60項目をチェックして、消耗品は交換。故障しやすい場所も必要に応じて修理や整備まで実施していて、1年の走行無制限の保証付き。全国どこのディーラーでも対処してくれるし、さらに延長が可能だったりする。また、ハイブリッドに関しては別途点検を実施して、最長10年のハイブリッド保証が用意されている。
トヨタ以外のメーカーでも同様で、良質なベース車を徹底的な点検整備とクリーニングして仕上げていて、保証も手厚く、全国のディーラーで対応してくれる内容になっている。取扱車種については自社のみと思うかもしれないが、最近は他メーカーのモデルも認定中古車として扱っていることがけっこう多い。
安心感という点ではこれ以上のものはないが、肝心の価格については手間と時間、さらに保証の分が含まれることになるので、一般的な中古車よりも高め。高いと言っても当然の結果なので、安心を買うと思えば安いものだろう。最終的には個々人の考え方になるかもしれないが、失敗したくない人にはオススメだ。
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