解体時に外した「中古パーツ」販売で利益が出るのに「リサイクル料」も払う!?
リサイクル料金には内訳というものがあって、エアバッグ処理、フロン回収、シュレッダーダスト処理の3つで、それぞれを適正に廃棄するための費用となっている。制度を正しく運用するためには処理を適正に行う必要があって、登録の解体業者しか作業できない。昔ながらの野積みの解体屋をほぼ見かけなくなったのはこのため。ちなみに処理の過程や結果はユーザーがネットで検索することが可能だ。
ただ、いくつか気になる点はある。まずは中古パーツの存在だ。クルマを解体・廃棄する際に取り外した中古パーツを販売することでも利益を得るのに、リサイクル料金も取るのかという疑問が出てくるが、リサイクル料はあくまでも、先に紹介した3つのパーツの処分に使われるもの。それらはリサイクル部品としては使用できないゴミだったりするので、リサイクル料金のネコババ的なことにはならない。
また、廃車は必ずされるので還付は基本ないものの、中古車として輸出される場合は国内の法律の適応外になるので、輸出したことが証明できれば還付される。
そして、一番気になるというか、発生する可能性があるのがリサイクル券の紛失。車検証と一緒に保管することが基本なので、そうそうないだろうが、再発行は不可。ただ、車台番号などでもシステム管理されているので、実質は問題がない。
最後にバイクはどうしているのか気になるが、パーツとしてリユースできる範囲も大きいことから、リサイクル券などの制度はなし。ディーラーやバイクショップや対応業者に持ち込めば無料で引き取ってくれるようになっている。