「左限定」のケースもある!
じつのところ、東名上り線:日本坂トンネル付近(約3.6km)と中央道下り線:上野原~大月IC間(約4km)は、右ルート・左ルートともに距離はほぼ同じで、その他の点もとくに違いはない。
強いていえば、左ルートだと大型車が多く、全体的な通行量はわずかに右ルートのほうが多いかもしれない。いずれにせよ通過時間は誤差の範囲と思っていい。なお中央道は、左右のルートが合流したあと、河口湖方面と名古屋方面に分かれる分岐があるので、車線変更が面倒な人は、河口湖方面に向かうなら左ルート、名古屋方面に向かうのなら右ルートを選ぶとラクかもしれない。
東名下り線の大井松田~足柄SA間は、どちらも全長は約19.3kmで距離は変わらない。ただし、左ルートには鮎沢PAがあり、右ルートにはPAがない。PAの前後はPAに入るクルマと出てきたクルマの影響で若干ペースが落ちるが、PAを利用したい人は左ルートを選ぶしかない。
そして4つの区間で1番考えなければならないのは、名神上下線の天王山・梶原トンネル付近。距離は左右とも約8kmで変わりがないが、上り線の左ルートは途中で京都縦貫道、京滋バイパス、第二京阪、山大崎出口に進むことができて、下り線の左ルートは京都縦貫道、京滋バイパス、第二京阪、新名神、山大崎出口に向かうことができる。どちらも右ルートではこうした分岐を利用できないので、行き先次第で左ルート限定になるので要注意。
というわけで左ルートにしかない施設や分岐を利用する人は、必然的に左ルート一択になるが、ただ通過するだけの人なら、左右どちらのルートを走っても、目的地への到着時間は変わらないと覚えておこう。