ツール感あふれる働くクルマだって無骨な雰囲気がイケてた
軽自動車でもスポーツカーならカッコよくて当たり前……だが、そうじゃないほうの軽自動車にも、ある意味、カッコいいクルマがあった。じつはつい最近、街なかで見かけたのだが、いまでも決して古さを感じない、1999年デビューの1台がダイハツ・ネイキッド。
いかにもツール感たっぷりのエクステリアデザインは、バンパーやフロントグリルが外側からボルト止めされていて取り外しはラクラク。ドアもまた、ヒンジむき出しのデザインでワイルド! ハマー風にカスタマイズするユーザーもいたと記憶している。
最後に、もはやクラシックカーと呼べる、昭和初期のレトロ映画に出てくるような1台が、ダイハツ・ミゼット。といっても1996年に発売された車体のほとんどが荷室のミゼットIIではなく、1957年から発売されていた軽3輪車のオリジナルミゼットである。
いわゆるオート三輪というジャンルの商用車であり、筆者も子供の頃、八百屋さんや魚屋さんが荷室に野菜や魚をどっさり積んでやってくる姿をよく見かけたものだ。もはや路上を走っている姿は見かけるはずもないが、レトロ映画などに登場すると、カエルが口を開けたようなフロントデザイン、オーバーフェンダーを持つリヤタイヤハウスなど、当時の子供時代はもちろん、大人になったいま見ても、なかなかカッコいいと思わずにいられない、昭和のベストセラー軽三輪なのである。
湘南あたりを、サーフボードを積んで走れば、かなり”映える”んじゃないだろうか……。もう、路上は走れないのかな、と思ったら、1960年代の300ccの中古車、絶版車専門店にありました。200万円以上ですけど……。