もしかしたら最後のW12気筒搭載のハイパフォーマンスベントレー!? フライングスパーに「スピード」を設定 (2/2ページ)

内装にもブラックを用いて高級感を演出

 内装は、乗員の手に触れる部分すべてにダイナミカピュアという73%の再生ポリエステルから作られた素材を用いて独自の配色が施される。また、インテリアカラーの選択肢は5色から15色に増え、ピアノブラックベニアを標準に、クラウンカットウォールナット、ダークステンドバーウォールナット、ダークフィドルバックユーカリが新たに無償オプションとして設定された。

 さらに、フロントシートとリヤシートにそれぞれヒーターやベンチレーション、マッサージ、メモリーポジション(2ポジション)などの快適機能を備えるなど、乗員への配慮も怠らないところはベントレーのフラッグシップモデルに相応しいといえるだろう。

 パワートレインには、最高出力635馬力、最大トルク900Nmの6リッターW12ツインターボエンジンを搭載。このパワーは必要に応じてフロントアクスルにも駆動力が分配されるアクティブ全輪駆動システムによって路面へと伝えられる。

 また、足まわりにも手が加えられており、高速道路での安定性や街中での小まわり性能を向上させるために後輪を操舵するエレクトロニックオールホイールステアリングを標準装備。さらに、ベントレーならではの乗り味を実現させるために、ベントレーダイナミックライドシステムを採用。48Vの電子アクチュエーターユニットを制御してアンチロールバーの硬さを変更することで、ハンドリングと乗り心地の両方を向上させることに成功している。

 この結果、フライングスパー スピードは、0-100km/h加速が3.8秒、最高速度は333km/hと、スポーツカー顔負けの一級品の性能を持ち合わせることとなった。

 2030年には全モデルを電動化することを発表しているベントレー。このフライングスパー スピードは、もしかしたら最後の純内燃機関W12気筒搭載のハイパフォーマンスモデルとなるかもしれない。


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