この記事をまとめると
■クルマのエンジンの価格相場について解説
■中古エンジンに新品のパーツをつけたリビルトエンジンが主流
■新品エンジンも購入可能だが、かなり高額
リビルトが基本だが新品エンジンの購入も可能!
クルマの心臓部でもあるエンジンは、搭載される車種によってさまざまな仕様のものが用意されているのはご存じのとおり。ではそんなエンジン単体の値段は一体いくらになるのだろうか?
ただ基本的に新品のエンジンというものは、そのエンジンを搭載している車両が生産されている間のみの供給となることがほとんどで、販売終了と共に購入することができなくなっていくのが普通となっている。というのも、そもそも新品のエンジンを購入するというケースはほとんどないからである。
たとえばエンジンに不具合が発生した場合であっても、大概の場合は不具合の原因となった部分の部品を交換することは一般的であり、たとえ大掛かりなエンジンブローなどでエンジン本体を載せ替えるとなった場合でも、リビルトエンジンを使うことが常だからだ。
リビルトエンジンとはどんなものかというと、中古のエンジンをベースとして消耗した部品などを新品にし、不具合が発生している部分は修復を加えて新品同等の品質・性能を担保して送り出されるもの。そのため、新品エンジン同等の性能を有していながらもコストが大幅に抑えられるため、積極的に使用されているというワケである。
とはいえ、お金は出すからどうしても新品エンジンを使ってほしいという場合はもちろん可能であり、軽自動車のエンジンであればおおよそ20~30万円、普通車のものでは30~60万円、大排気量のものでは100万円を超える価格となっているものも珍しくない。
ちなみにクラシックマツダと称して生産終了モデルのパーツの生産を続けているマツダでは、FD型RX-7のショートエンジンを供給しており、その価格は86万981円となっている。
それ以外のモデルで新品エンジンの供給がないものについては、リビルトエンジン頼りになるワケだが、90年代スポーツモデルのものはベースとなる中古エンジン自体の価格が大幅に上昇しており、某ネットオークションでも2JZ-GTEで60万円~、RB26DETTで80万円~、F20Cで50万円~といった状況。
これらはあくまで中古のエンジンであるから、ここからオーバーホールをすると考えるととんでもない金額になってしまうことは想像に難くない。そのため、今好調を維持しているのであれば、その状態を長くキープできるようにお金を使ったほうが結果的に安上がりになるかもしれないのである。