海外の名称が日本で使われる場合も
また、日本ではコンパクトハイブリッド車の市場を切り開いた、トヨタ「アクア」が、海外では「プリウス c」として2021年まで販売されていた。ホンダでは「フィット」が海外では「ジャズ」を名乗る。
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スバルでは「XV」が海外で「クロストレック」となる。ただし、自動車関連メディアの一部報道では、次期「XV」が日本でも「クロストレック」を名乗る可能性が高いと報じている。こうした、日本モデル名が海外モデル名と統一されるケースとしては、直近ではトヨタ「ヴィッツ」が「ヤリス」になった。
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そして、クルマ好きにとって気になるのが、マツダ「ロードスター」ではないだろうか。
日本では、いわゆるバブル期の真っ只中だった1989年2月、アメリカのシカゴモーターショーに「MX-5ミアータ」(マツダ100年史・正史編での表記)として登場した。注釈によると、ミアータとは、「古いドイツ語で『贈り物」を意味する」と記載されている。日本では当時、マツダは「マツダ」「マツダオート」「オートラマ」「オートザム」、そして「ユーノス」の5チャンネル体制で様々な派生車が開発されていた。そうした中で「MX-5ミアータ」は日本では「ユーノス ロードスター」と名乗った。
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今後、自動車メーカーはEVシフトなど電動化戦略を加速させる中で、グローバルでのモデル展開を大きく見直す可能性が高い。そうなると、日本固有のモデル名が減り、世界共通モデル名が増えていくのだろうか?