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便利すぎるがゆえにトラブルの対処がわからない! クルマの「スマートキー」で最低限知っておくべき4つのこと (2/2ページ)

便利すぎるがゆえにトラブルの対処がわからない! クルマの「スマートキー」で最低限知っておくべき4つのこと

この記事をまとめると

■スマートキーが普及し、施錠・解錠、エンジンの始動・停止がラクになった

■名称は各自動車メーカーによって異なる

■電池が切れた際の交換や対処方法、その他注意点について解説する

電池は1〜2年を目安に交換することが推奨されている

 クルマの技術は日々進化しますが、ここ15年くらいの間にほぼ消えた「動作」といえば、ドアの開錠やエンジンスタートなどの際に、「鍵穴にキーをさして回す」という動作です。その理由が、キーをわざわざ手に持たなくても、ポケットやバッグなどに入れて所持していれば、ドアに近づくだけ、またはドアノブに触れるだけで施錠・解錠ができ、そのまま乗り込めばエンジン始動・停止もできる「スマートキー」の普及です。

 この一段階前に「キーレスエントリー」が登場したのですが、これも鍵穴にさす必要はなく、キーのボタンによる遠隔操作で施錠・解錠ができるというものでした。でもテレビのリモコンなどと同様に、キーのボタンを押すという動作が必要だったのですが、ここからさらに進化し、キーのボタンを押す操作さえも不要にしたのがスマートキー。エンジン始動・停止、バックドアの開閉なども、キーをどこかに携帯していれば可能となりました。

 そんな便利なスマートキーですが、名称は各自動車メーカーによって異なります。たとえばトヨタなら「スマートエントリー&スタートシステム」、日産なら「インテリジェントキーシステム」。ですがその仕組みはほぼ同じで、スマートキーと車両の双方から微弱の電波を発信し、電波を受信すると固有の暗号コードが送信されます。それは車両とスマートキーとの一定の距離だったり、ドアノブにあるセンサーだったり、決められた作動によってリクエスト電波を発信するようになっており、暗号コードを車両のセキュリティシステムと照合して正しければ、施錠・解錠などが作動するというわけです。スマートキーが車両の中、外、どちらにあるのかを判断したり、無関係なキーで誤作動しないよう、電波がうまく調整されています。

 そんなスマートキーは電池で作動しており、充電式ではないので時間が経つと電池を消耗し、やがて電池切れになります。電池の寿命は使用頻度や寒冷地など使用環境によって変わりますが、JAFでは1〜2年を目安に交換することを推奨。私は10年以上スマートキーを使っていますが、東京在住で毎日乗って、だいたい1年半くらいで交換している計算になります。

 電池を消耗してくると、以前乗っていた車両では、メーター内のデジタル画面に「スマートキーの電池残量が少なくなっているので、ディーラーに行って交換するように」というような案内が表示されていました。そういった案内が表示されない車両もありますが、電池が消耗してくると施錠・解錠がたまにしかできなくなったり、作動距離が短くなる、といった症状が出てきますので、すぐに交換するようにしましょう。

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