この記事をまとめると
■ガソリン高騰でEVやPHEVの中古車にも注目が集まっている
■しかしバッテリーの整備はかなりシビアなもの
■使用条件などもしっかり考えた上で購入検討するべき
ガソリン高騰で需要も激増! 中古EVやPHEVを買うときの注意点
ここのところ上昇の一途をたどっているガソリンの価格。これは原油の需要と供給のバランスが悪化していることや、不安定なウクライナ情勢などさまざまな要因が折り重なって巻き起こっていることとなっており、なかなかいちユーザーの努力では如何ともし難い状態となっている。
ただ、ユーザーの努力でガソリンの値段を下げることは難しくてもガソリンの使用量を減らすことで燃料代の高騰を抑えることはできるということで、最近注目が集まっているのが、EVやPHEVといった電気の力を使って走ることができるモデルたちだ。
そこで今回は、そんなEVやPHEVを中古車で購入するときに注意したいポイントを考えてみたい。
バッテリーの状態
電気の力でモーターを駆動させて走行するEVやPHEVは、バッテリーの状態によって航続距離に大きく差が出てきてしまうし、バッテリーが劣化したからといって気軽に交換ができるほど安価なものでもない。
そこで購入時にまずチェックしておきたいのが現時点でのバッテリーの状況ということになる。もちろんバッテリーが劣化している車両のほうが購入価格は安くなる傾向があるので、あえて長距離を走らないということでそういった車両を選ぶのもひとつの手段ではあるが、できればバッテリーの劣化が少ない個体を選びたいところ。
ただ、このバッテリーの状態はメーター上である程度確認できる車種もあれば、専用の機器で測定しなければならない車種もあるため、そのあたりがしっかりチェックできるディーラー系販売店などで購入するのが安心と言えるだろう。
専門知識があるかどうか
EV、PHEV専門店とうたっていたり、ディーラー系の中古車販売店であれば、アフターフォローの面でも安心できるが、たまたま下取りしたクルマを並べています的な販売店で購入してしまうと、購入後のアフターサービスに不安が付きまとう。
というのもEVやPHEVはメンテナンスに専用の診断機などが必要になるケースが多く、それらが揃っていない店舗ではしっかりしたフォローができない場合も珍しくない。
そのため、専門店でないのであれば、メンテナンスをしてくれるディーラーや工場につなげてくれるかどうかなども大切な判断基準となるだろう。
本当にEVやPHEVが必要なのかどうか
最後は、本当に自分のカーライフにEVやPHEVが必要なのかもしっかり考えたいところ。たとえば基本的に週末しかクルマに乗らないというユーザーやすでに低燃費なハイブリッドカーなどに乗っている人であれば、本当にEVやPHEVに乗り換える必要があるのか、そっちのほうが得なのかは考える必要があるだろう。
EVやPHEVを購入するとなると、車両の購入代金だけでなく、自宅に充電コンセントを設置する費用も必要となるし、そもそも自宅に充電コンセントが設置できない環境にある人であれば、EVやPHEVを購入するメリットよりも不便さなどのデメリットが上まわってしまう。
もちろん来るべき電動化時代を見込んで先行投資という意味で充電コンセントなどを設置するのであればアリかもしれないが、ガソリン代が高いからという理由だけで買い替えるのは本当に得になるかは冷静に考えておきたいところである。