ニュルブルクリンク北コースでBMW量産車最速を記録
内装はセンターマーク付きのMアルカンターラステアリングに、Mカーボンファイバートリムや専用CFRP製センターコンソールを採用してレーシングシーンを彷彿とさせる空間を演出。
シートは極限まで軽量化を施したMカーボンフルバケットシートを採用。サーキット走行も見越して6点式シートベルトにも対応し、またヘルメットを装着して運転してもヘッドレストが邪魔にならないようにデザインも工夫されている。
さらに、軽量化のために後席は取り払われ、代わりにヘルメットなどを収納できるスペースになっている。
パワートレインはM4の3リッター直列6気筒ツインターボエンジンに改良を加えた結果、40馬力の出力向上を果たし、最高出力550馬力、最大トルク650Nmを達成。0-100Km/hの加速は3.7秒とM4に比べ、0.2秒短縮している。
出力を向上させたエンジンに対応するため、ボディまわりにも手が加えられた。ボールジョイント箇所を4カ所増設し、専用サスペンションやスタビライザー、赤いブレーキキャリパーのMカーボンセラミックブレーキを標準装備。究極の運転体験ができる性能が与えられた。その性能はドイツのニュルブルクリンク北コースのラップタイムにも現れており、7分20秒207というBMWの量産車で最速のタイムを叩き出した。
BMW M4 CSLは全世界1000台の限定モデルで、国内には25台の割り当てが行われる予定。注文受付はBMWオンラインストア限定で9月26日の午後11時59分まで実施され、注文数が限定台数よりも多かった場合は抽選を行い、今年10月ごろに当選者を決める。価格は2196万円。
BMW史上最速の性能を誇る「M4 CSL」は、走ることの楽しさを徹底的に追い求めた究極のモデルであることは間違いない。