この記事をまとめると
■若者に売れている国産新車の販売比率をメーカーに直撃
■SUVの人気が目立つほか、Cセグメントのプレミアムカーも人気が高い結果に
■3列シートを持つクルマは家庭を持っている若年層に人気が高い様子だ
いま若者はどんなクルマを買ってるの?
「若者のクルマ離れ」と言われて何年が経つでしょうか? 現代ではカーシェアやサブスクリプションなどの活用が活発的になり、若者を中心にクルマを持つことに対する考え方が変わりつつあります。しかし、その一方で新車を購入する若者だってまだまだいるのです。「実用的でつまらないクルマが若者に人気なんでしょ?」と、そんな声もちらほら聞こえますが、実際はどうなのでしょうか? 実際に自動車メーカー数社に「30代以下の販売比率が多い車種」を聞くとともに、業界随一の若手(24才)の筆者がそこから得た情報を元にいろいろ考察してみました。
※以下回答は数値が非公開の場合もあります
トヨタ
まずは日本が世界に誇る自動車メーカーであるトヨタから、30代以下の販売比率が多い車種とその比率は以下の通り。
・RAV4/約50%
・RAV4ハイブリット/約40%
・ハイラックス/約35%
・ランドクルーザープラド/約35%
このことから、RAV4の人気が圧倒的に高いのが伺えます。実際に筆者のまわりでもSNSを見ていると同級生がRAV4でアウトドアを中心としたカーライフを楽しんでいるのをよく見かけるのでこのデータには納得。
また、トヨタではSUVが若者に絶大な人気であることもわかりますね。しかも、エントリーモデルではなくミドルサイズ以上のSUVが人気なのに驚かされます。もっとも人気が高いRAV4は、車格を考えると比較的リーズナブルですが、それでも購入するならば300万円以上が必要となりますし、ハイラックスやランドクルーザープラドといったより高額で大きな車種も意外なことに人気が高い様子。それだけ若者も、多少頑張ってでも理想のクルマを買っていることが見て取れます。
ホンダ
ホンダからは以下の車種が人気という回答を得ることができました。
・シビック(MT)
・フリード
スポーツハッチバックと5ナンバーミニバンというキャラクターの異なる2台が選ばれるという結果に。シビックは販売開始直後から「20代の購入比率が多い」という発表もされていましたが、この結果を見るに、ホンダを選ぶ若者はクルマ好きが多いということも十分に考えられそうです。
対照的にフリードはファミリーユースが多いそうで、ステップワゴンよりも若年層のユーザーがよく選ぶ傾向だとか。「初めてのミニバン」にフリードが選ばれやすいことが表れた結果と言えるのではないでしょうか。