若者は”ちょっといいクルマ”に興味津々?
日産
電気軽自動車のサクラや新型エクストレイルなど、いま話題の車種を続々ラインアップしている日産での若者人気車種は以下のとおり。
20代
・エクストレイル(12.5%)
・KICKS(12.5%)
・ノートオーラ(7.9%)
30代
・セレナ(26.5%)
・エクストレイル(12.5%)
・アリア(14.4%)
日産でもやはりSUVの人気が強いといった印象。30代になるとセレナが増えるのは子育て需要が多いからでしょう。また、20代の2位にノートオーラが多いのも興味深いところ。
ノートではなくノートオーラを選ぶあたりに「ちょっといいクルマに乗りたい」と考える若者が多い印象を受けます。
スバル
水平対向エンジンやシンメトリカルAWDなどの独自技術を持つスバル。そんなスバルで30代以下に人気の車種は以下のとおり。
・BRZ(約40%弱)
・フォレスター(30%弱)
BRZは走り好きな客層が多いらしく、GR86も若者の購入割合が比較的多いとのことなので(トヨタの場合はほかの車種がより強かった模様)スポーツカーは若者にも響いているということでしょう。
フォレスターはファミリー層が多いとのことで、中心購入層は30~40代となっているそうです。カラフルなボディカラーが用意されてコンパクトなXVのほうが、若者向けなイメージかもしれませんが、ヤングファミリーには室内空間の広いフォレスターのほうが人気となっていることがわかりました。
マツダ
最後に紹介するのはマツダ。魂動デザインやスカイアクティブテクノロジーなどを柱に、他の国産メーカーとは異なる独自のブランドイメージを築いていて、ここ数年で一気にイメージが変わったメーカーと言えます。そんなマツダで30代以下に人気な車種は以下のとおり。
・CX-8(36.7%)
・CX-5(34.9%)
・MAZDA3(25.4%)
マツダでもSUVの人気の高さがうかがえる結果となりましたが、3位にはハッチバック/セダンのMAZDA3が入りました。意外と思えたのはCX-5よりもCX-8のほうが、割合が高いこと。ファミリー層を中心にいざというときのために3列目のシートがあった方が安心と考えるユーザーが多いと思われます。
まとめ:若者のクルマ選びは利便性と経済性ありきじゃない
今回は一部の国産自動車メーカーに30代以下の購入比率が高い車種を聞き、その車種の紹介と考察を述べてきました。わかりやすく結果に表れたこととしては、よく巷で言われているとおり「SUVが若者に人気」だということ。
紹介したほとんどのメーカーでSUVがランクインしており、比較的大きいボディサイズのSUVが選ばれているのも特徴的でした。昔はクーペがデートカーの定番と言えましたが、令和の現代では、迫力あるボディサイズが魅力的なSUVが人気となっていると言えるでしょう。
また、CセグメントハッチバックのシビックやMAZDA3、ノート上級モデルのノートオーラなど、「ちょっと贅沢」と言える車種が目立ったのも特徴的。足でとりあえず買うならば中古車を買うのかもしれませんが、頑張って新車を買う若者はしっかりとクルマ選びの目的があることが、このデータから読み取れます。
若者がクルマで見栄を張る……とまでは言いませんが、安さや利便性だけでなく、こだわりをもってクルマ選びをしているようです。