この記事をまとめると
■初心者がレースを始める方法について解説
■オートテストやカートから挑戦してみるのもおすすめ
■本格的なレースに参戦するためには国内A級ライセンスの取得が必要
オートテストならマイカーで参加可能!
「モータースポーツ」とか「サーキットでレース」なんて聞くと、ドライビングテクニックに自信のある人やスピード狂の人などが、ハードに走って速さを競う様子が浮かんでしまうかもしれません。サーキット用に改造したクルマじゃなきゃダメとか、お金がとんでもなくかかるイメージもあるかと思いますが、じつは、そうした本格的なモータースポーツのほうが少ないくらいです。全国には、「やりたいな」と思ったら、誰でも手軽に参加できるようなモータースポーツもたくさん。今回はそんな、なんでもいいからとにかくレースに参戦してみたい人に、おすすめのレースや、気になる費用、ライセンスなどをご紹介したいと思います。
まず、すでに普通免許を取得して普段から運転をしている人に、「走って競う」というモータースポーツの根本にある楽しさを体験できる入り口として参戦してみてほしいのが、JAFが開催している「オートテスト」です。特別なライセンスや装備品は必要なく、普段乗っているマイカーで参加OK。速度を競うものではないので、タイヤやオイルなどの消耗も気にならず、メンテナンス費用も抑えられます。
そんなんじゃ、やっても面白くないのでは? と思うかもしれませんが、オートテストはモータースポーツの本場、イギリス発祥の伝統的な競技。パイロンで設定したコースをいかに正確に、スムースに走るかというところで競うのは、けっこうドキドキするし、実況MCが盛り上げてくれるのも楽しいのです。1台で複数のドライバーがエントリーできるので、友人やカップル、家族での参加もできます。しかも、オートテストに参加すると、JAFのモータースポーツライセンスである「国内B級ライセンス」が取得でき、ほかの競技への参加チャンスが広がります。参加費用は、開催場所によって異なりますが、だいたいJAF会員であれば1名5000円〜6000円程度。一般はその1000円増し程度です。
次に、遊園地でゴーカートに乗って楽しかったな〜という人には、ぜひカートにトライしてみてほしいと思います。また、小学校高学年くらいから乗れるところがほとんどなので、親子で走りたいという人にもカートがおすすめ。体重の軽さが速さにも直結するため、子供はけっこう速いので十分にバトルが楽しめます。カート場には、初心者が時間単位、周回数単位でカートをレンタルして走行できるレンタルカートが用意されているところがほとんどなので、まずはそれを体験してみましょう。レッスン付き、先導走行付きのプランもあるので、どう走ったらいいかわからない、もっと上手くなりたい、という人はそういったプランを探して申し込むのも手です。
カートは奥が深く、自分用のカートを購入してチューニングしていくことで、どんどん速く、思い通りに走れるようになり、全日本カート選手権という格式高いレースへの参戦も視野に入ってくると思います。そこからF1ドライバーまで上り詰めた選手もたくさんいますので、「子供のオモチャでしょ?」なんて舐めている人は一度体験してみると世界が変わるはずですよ。料金は、関東近郊のカート場で平日に10周のレンタルカートが2500円前後、土日祝日が3200円前後といった相場。ヘルメットは無料貸し出しのところが多いですが、フェイスマスク、グローブは買い取りで1つ500円程度となっています。自宅にある場合は持ち込むと費用は0円です。また、カート場によっては120分耐久レース、タイムアタックといった独自のカートレースを開催しているところもあるので、仲間を作ってチームで参戦するというのも楽しいものです。