オールシーズンタイヤのパイオニアが大きく進化! 雪上性能が明らかに上がった「グッドイヤー ベクター4シーズン Gen3」に雪と氷で乗った (1/2ページ)

この記事をまとめると

■グッドイヤーのオールシーズンタイヤ「ベクター4シーズンGen3」に試乗

■ウインターシーズンにおけるオールシーズンタイヤのパフォーマンスを確かめた

■びっくりするくらい雪道をスイスイ走れ、冬のパフォーマンスは大幅に進化していた

新作のオールシーズンタイヤが大幅に進化!

 オールシーズンタイヤのパイオニアともいえるグッドイヤーから第3世代のオールシーズンタイヤ=ベクター4シーズンGen3が登場した。発売に先立って、2022年2月に雪上&氷上試乗会が行われたので、第3世代を謳うオールシーズンタイヤの冬性能に関して、いったいどこが進化したのかリポートしてみよう。

 今回導入されたのはベクター4シーズンGen3(以下Gen3)とベクター4シーズンGen3 SUV(以下Gen3SUV)。これまでSUV用は“ウエザーレディ”が受け持っていたが、今回のモデルチェンジでGen3と同じデザインのGen3 SUVが追加となった。

 トレッドデザインの特徴は従来モデルのベクター4シーズン・ハイブリッドと比べると、センターリブがなくなりV溝が主体のデザインになっていること。溝が従来と比べやや補足ピッチが細かく(=ブロックが小さく)なっている。

 コンパウンドはトリプルコンパウンドを呼べるもので、ベースコンパウンドに剛性の高いコンパウンドを採用し、タイヤ頂戴祖(ショルダー部)にドライハンドリングを考慮したコンパウンドを、そしてトレッドセンター部にシリカ配合量を(従来より)増量した新オールウエザーシリカコンパウンドを採用している。

 Gen3 SUVは車重が重く重心が高いことからオーバーレイヤーと呼ばれる補強シートを2枚にすることで、トレッド面剛性を高めているのが特長となっている。

 Gen3に試乗して驚いたのは、雪の路面を期待値以上にしっかり走れることだった。とくに前後方向のグリップ性能が良く出ていて、発進時にしっかり雪の路面を噛んで蹴り出すような強いトラクション感が出ているし、ブレーキも体が前のめりになるくらいしっかりと減速感が出るのだ。

 もちろんトラクション性能やブレーキ性能は路面次第ではあるけれど、雪道の前後方向の性能はスタッドレスタイヤに近いのではないかと思えるくらいだ。


新着情報