上品に乗れば最高にイケてる! 200万円以下で狙える「スモーク」に「シャコタン」のチョイ悪が似合う「中古ベース車」を探してみた (2/2ページ)

ズバリ、豪華で巨大なアメリカンサルーンが狙い目!

 しかし、セルシオやシーマ、アリスト以上にスモーク&シャコタン仕様が似合い、その強面すぎる迫力を発散する、なおかつ200万円以下で、余裕で手に入る輸入車がある。それが2005年北米カー・オブ・ザ・イヤーに輝いたクライスラー300Cだ。

 2004年に初代、2012年に2代目が日本で発売され、インテリアは女子を惑わせるラグジュアリーの極みなのだが、エクステリアの顔つきは”顔面凶器!?”(失礼)とも言えなくもないワルさ爆発の迫力の持ち主。キャデラックが上品すぎて見えるほどだ。日本では2017年に販売を終えているが、アメ車好きならずとも、チョイ悪を気取るのに最高の1台と言っていい。フロントグリルのエバリ度はベントレーかっ!? と思わせるほどである。

 200万円以内でザッと中古車検索をしても全国で70台はあり、年式的には初代の2005~2010年あたりが探せ、100万円以下でも流通している。たとえば2005年式、車両単体価格139万円の黒塗りの300Cは5.7リッター!! のV8 HEMIエンジンを搭載。ツーリングと呼ばれるド迫力のステーションワゴンタイプもあり、チョイ悪なアウトドアライフにも対応。300Cにはカスタムパーツも多く、専門ショップを見つけられれば、ノーマルからシャコタン仕様へのカスタマイズも難しくないだろう。ここで紹介してきた国産チョイ悪セダンより走行距離の少ない中古車が多いのも特徴だ(走行6万キロ程度も見つけられそう)。

 なお、2000年代中半の300Cの新車価格は300C 5.7 HEMIが626万8500円。同ツーリングが648万8000円。全長5010×全幅1890×ノーマル全高1490mm。V8 OHVエンジンは最高出力340馬力、最大トルクは53.5kg-m!! というスペックだった。

 やはり、200万円以下で手に入るスモークやシャコタンがよく似合うチョイ悪輸入車はアメ車が基本になり、流通量が極端に少ないものの、マスタング V6クーペも候補に挙がるだろう。シャコタンにすれば迫力満点だが、チョイ悪感よりアメ車好き感が上まわってしまいがちではあるのだが……。

 いずれにしても、スモークやシャコタンがよく似合うチョイ悪グルマを手に入れたとしても、ワルな走行は厳禁。そうしたクルマでジェントルに運転するのがカッコいいのである。


青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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