申し訳ないけど「そこまでの価値」ある? スポーツカーでもないのに中古が爆上げしている「普通のクルマ」3選 (2/2ページ)

輸出を考慮して中古車価格が上がってるクルマもある

トヨタ・プレミオ/アリオン

 トヨタのコンパクトクラスのセダンであるプレミオとアリオン。プレミオはコロナ、アリオンはカリーナの系譜を持つモデルとなっているが、日本国内ではセダン不人気の影響もあってか、2021年3月をもって生産を終了している。

 日本国内では営業車か警察の捜査車両というイメージの強い両車だが、中古車相場をチェックしてみると、なんと200万円台中盤~300万円という価格を付けているものも複数存在しているのだ。

 ちなみに、とくに人気となっているのはプレミオ1.5F EXパッケージなのだが、こちらは新車当時の価格はおよそ235万円ということで、こちらもプレミア価格といっていいレベルとなっている。

 じつはこれ、もともとスリランカを中心とした海外輸出の需要が高いモデルであり、プレミオ/アリオンが生産終了となったことや円安なども影響して高値となっているようで、国内需要ではなく輸出需要の高まりが影響していたのである。

トヨタ・カローラクロス ハイブリッド

 カローラ初のクロスオーバーSUVとして2020年に海外でデビューしたのち、2021年9月からは日本国内でも販売を開始したカローラクロス。こちらも登場から即人気車種の仲間入りを果たした1台だ。

 そんなカローラクロスも前述のヴェゼルと同じく長納期の影響でガソリンモデルでも注文してから6カ月以上、ハイブリッドモデルでは受注を停止しており、いまでは欲しくても買うことができない車種となってしまった。

 そんなカローラクロスのハイブリッドモデルは、即納可能な中古車は400万円超は当たり前で、なかには乗り出し500万円を超えるものも存在するほどとなっている。

 参考までにカローラクロスハイブリッドモデルの新車価格は、もっとも高い「HYBRID Z」の4WDモデルでも319万9000円となっており、たとえオプションマシマシ仕様であったとしても100万円近くは上乗せされていることになる。

 そこまでの金額を出しても欲しいという人がいる以上はやむを得ない状況でもあるのだが、欲しくても買えないという人の足もとを見るような商売は出来れば控えて欲しいというのが、イチ消費者の正直なところである。


小鮒康一 KOBUNA KOICHI

-

愛車
日産リーフ(2代目)/ユーノス ロードスター/マツダ・ロードスター(2代目) /ホンダS660/ホンダ・オデッセイ(初代)/ 日産パルサー(初代)
趣味
長距離ドライブ
好きな有名人
ザ・リーサルウェポンズ

新着情報