この記事をまとめると
■新型エクストレイルとアウトランダーPHEVの共通点を解説
■日産と三菱はルノーも含めたアライアンスを組んでいるので共同開発車両という面も持つ
■基本設計が優れていることもありどちらもセールスは好調だ
大量受注を受けている新型エクストレイルの良さとは?
2022年7月25日にフルモデルチェンジを果たした、日産のミドル級SUV「エクストレイル」。これまで築き上げてきたヘリテージを感じさせるアピアランス、最新のハイテクターボエンジンを発電用に使うe-POWERなどのメカニズムは、わかりやすくエクストレイルの魅力をアピールしている。
実際、ユーザーから新型エクストレイルは高く評価されており、発売から2週間で1.2万台もの受注を集めるという好スタートを切ったことも話題だ。
そんなエクストレイルには、じつは血を分けた兄弟といえるモデルがあり、そちらも好調に売れていることを、ご存じだろうか。
その兄弟モデルこそ、三菱アウトランダーPHEVである。
2021年12月のフルモデルチェンジで現行型となったアウトランダーPHEVは、三菱独自のプラグインハイブリッド・パワートレインを採用している。そのエンジンは自然吸気2.4リッター4気筒であり、バッテリーもプラグイン(外部充電)に対応しているため、総電力量は20.0kWhと大きいものが積まれている。
いずれも前後をモーターで駆動する電動4WDという大枠では似ている部分もあるが、3気筒VC(可変圧縮比)ターボによるシリーズハイブリッドのエクストレイルとは共通点がないように思える。
しかし、エクストレイルとアウトランダーPHEVの骨格は共通なのである。
ご存じのように、日産と三菱はルノーも含めたアライアンスを組んでいる。基本設計を集約することでアライアンス内の開発リソースを有効活用するというのは、当然の判断であり、その意味でいえばエクストレイルとアウトランダーPHEVは同じルーツを持つ電動SUVなのだ。