この記事をまとめると
■日産のミドルSUVであるエクストレイルの新型が日本デビューを果たした
■コンセプトやサイズ、システムなどで似ているモデルもいくつか存在する
■e-POWERを搭載した電動感の強いSUVであることを考えると直接的ライバルはない
日産独自の技術が盛り込まれた電動SUV
2000年に初代が登場した、”タフギヤ”をコンセプトとした日産のミッドサイズSUV、エクストレイルがT33型の4代目としてこの夏デビュー。歴代に受け継がれるタフギヤというコンセプトはそのままに、一段と洗練されたスタイリングを纏っている。
3列シート仕様も選べるボディサイズは全長4660×全幅1840×全高1720mm、ホイールベース2705mm。最低地上高200mm(FF)~185mm(4WD)。先代が同4690×1820×1740、2705mm、最低地上高200~205mmだから、ショーティかつワイドでやや低まったプロポーションとなる(最低地上高に大きな違いはなし)。
最大の特徴は、ついに3気筒1.5リッターVCターボエンジン+ハイパワーモーターによる進化版e-POWERのみのパワーユニットとなり(WLTCモード燃費は19.7~18.3km/L)、もはや純ガソリン車のグレードがないところ。さらに、電気で走る新体感の4WD=e-4ORCEを新設定。つまり、「e-POWER」と「VCターボエンジン」、そして「e-4ORCE」を組み合わせた、日産独自の技術がもたらす、完全なる電動SUVになったということだ。
もちろん、日産ならではのプロパイロットは、ナビゲーションと連動し、地図データをもとに制限速度に応じて設定速度の切り替えやカーブに応じた減速支援など、ドライバーの操作頻度を軽減すしてくれる「ナビリンク機能」を追加したほか、スイッチ操作だけで駐車時に必要なすべての操作をシステムが、自動で制御する「プロパイロット パーキング」を採用しているのだから頼もしく心強い。