この記事をまとめると
■令和3年3月末時点で乗用車の平均車齢は8.84年
■一方で世間の平均値とは一線を画すユーザーが存在する
■今回は1台のクルマを長く所有する人の特徴について解説
1台のクルマに乗り続ける人から見えた共通項
一般財団法人自動車検査登録情報協会の統計によると、令和3年3月末時点で、乗用車(軽自動車を除く)の平均車齢は8.84年。
この年数を人間の平均年齢に置き換えるとイメージしやすいかもしれません。それを踏まえたうえで、この数値を長いと思うか、短いと思うか……?
ちなみに、平成元年の平均車齢は4.75年、平成10年の時点で5.33年と、確実に平均車齢が延びていることがわかります。
一方で、そんな世間の平均値とは一線を画すユーザーが存在することも事実です。
筆者はこれまで、多くのクルマ好き、さらには所有歴が20年を優に超えるオーナーさんを取材してきました。そこで気づいたことがあります。
1台のクルマを長く所有している人には、いくつかの共通する特徴があることに気づきました。単なる偶然かもしれませんが、日本車・輸入車を問わず、不思議と共通しているのです。
今回はその特徴を7つにまとめてご紹介します。
1)書類はファイリング
購入時の見積書や契約書はもちろんのこと、定期点検や法定点検、そして修理やモディファイの明細など、ありとあらゆる書類がきちんと時系列順にファイリングされています。
重要なところにはオーナーの手書きメモつきの付箋が貼ってあったり……。記録簿では補いきれない、そのクルマのヒストリー、まさに「生い立ち」がこれでもか! と凝縮されています。
オーナーさんによっては給油や燃費、整備記録をExcelファイルで管理して、これまでの出費もきちんと把握している方も。
几帳面というわけでもなく、もはや習慣のようです。
2)カタログや関連グッズ・アイテムも保管
愛車を手に入れたときのカタログももちろん保管。
閲覧用・保存用だけでなく、さらに予備(つまり同じものを3点)所有していたり、前期/後期モデルほか、関連するカタログやミニカーなどのアイテムはもらさずチェック、そしてコンプリートという強者も。
それでは飽き足らず、eBay(海外のネットオークション)などを駆使して、日本では入手困難なアイテムにまで守備範囲が及ぶ方も……。
要は愛情度に比例している(つまり一途である)と思って間違いはありません。
3)割とノーマル志向
これも不思議と共通していました。
フルオリジナル派がいる一方で、ステアリングやシフトノブ、シート、アルミホイールなど「すぐに純正戻しが可能」な範囲でモディファイを楽しんでいる方もいます。
もちろん、ノーマルパーツをネットオークションに売るようなことはせず、大切に保管。なかには純正品を保護するため、あえて社外品に交換している方も……。
「自分らしさへのこだわり < 愛車への愛情」が勝っているわけですね。