この記事をまとめると
■ダイハツのSUVモデルを解説
■現在はコンパクトモデルがラインアップされている
■昔はバギーのようなモデルも存在していた
実は昔から存在していたダイハツのSUVモデルを紹介
いまや世界的に売れ筋セグメントとなったSUV。スポーツカーメーカーのポルシェやフェラーリ、また高級車を手掛けるベントレーまでがSUVをラインナップするほどです。
当然、国産メーカーもSUVのラインナップに力を入れておりコンパクトカーからLサイズまで幅広いモデルを用意。ミニバンとともに国内市場を牽引する存在となりました。
軽自動車にもその波は押し寄せており、スズキは長い歴史を誇るオフローダーのジムニーに加えて軽クロスオーバーのハスラーを用意。両車ともに高い人気を集めています。
一方、ライバルとなるダイハツも負けてはいません。軽自動車ハスラーの対抗馬となるタフトを用意。普通車の小型SUVロッキーもラインナップに加えました。
それらダイハツの現行モデルとこれまでに登場したSUVを紹介していきます。
ダイハツSUVモデル一覧
ロッキー
全長3995mm×全幅1695mm×全高1620mm、ホイールベース2525mm
車両本体価格:166万7000〜234万7000円
5ナンバーサイズの小型SUVとして高い人気を誇るロッキー。トヨタ・ライズとは姉妹車となります。
4mを切る全長のコンパクトなボディながらも広い室内空間やラゲッジルームを備えるユーティリティの高さや、160万円台から購入できるリーズナブルな価格設定など多彩な魅力を備えることが人気の理由なのでしょう。
デビュー時は1リッター直3ターボエンジンのみを用意していましたが、2021年に1.2リッターエンジン+モーターのハイブリッド仕様と1.2リッターエンジンを追加設定。現在はハイブリッド仕様以外のガソリンモデルはFFが1.2リッターエンジン、4WDが1リッターエンジンを搭載しています。
ロッキーに搭載されているハイブリッドユニットは「eスマートハイブリッド」と呼ばれるダイハツが開発したシステム。エンジンが発電機となりモーターを駆動するシリーズ式のハイブリッドシステムでWLTCモード燃費は28.0km/Lと高い燃費性能を誇ります。
このシステムには「スマートペダル」と名付けられたペダルだけで加減速をコントロールできる装備を搭載。ペダル操作だけで速度を細かく調整できるだけでなく減速エネルギーを効率良く得ることが可能となりました。
ハイブリッド以外のエンジンモデルも高い走行性能を有するロッキー。とくにWA-VEと呼ばれる1.2リッター直3エンジンは冷却システムや数々の新技術を取り入れたことで、優れた熱効率を実現。WTLCモード燃費20.7km/Lと高い燃費性能を誇ります。
先程もお伝えしたようにロッキーの室内空間は優れており実用性は十分。369Lの大容量ラゲッジルームは二段可変式となり、用途や積載物に合わせ荷室のアレンジが可能となっています。
タフト
全長3395mm×全幅1475mm×全高1630mm、ホイールベース2460mm
車両本体価格:135万3000〜167万2000円
世界的に広がりを見せるSUVムーブメントは当然軽自動車界にも及んでいます。ジムニーやハスラーなど、とくにズズキが軽SUVを引っ張っていますがダイハツも負けてはいません。ダイハツが2020年にデビューさせた軽SUVがタフトです。
直線基調の背高ボディに樹脂製のストーンガードを装備。SUVテイストを身にまとった個性的なエクステリアデザインがタフトの大きな特徴です。
また雪道や悪路なども走破しやすい190mmの最低地上高を取ったこともタフなイメージをもたらしました。ただ、ジムニーほどの悪路走破性を備えてはおらず、ライバルとなるハスラーと同程度のオフロード性能といえるでしょう。
タフト最大の魅力は開放感抜群のガラスルーフ“スカイフィールドトップ”を装備したこと。このルーフを全グレードに標準装備したことはハスラーにはないポイントです。
また背高ボディを採用しながらも室内空間の広さを重視しているだけでなく、室内後部を用途に合わせフレキシブルに使える空間に仕立てたことも個性的。リヤシートは畳むことを前提にしており、収納時は完全にフラットなラゲッジフロアが生まれます。大きな荷物を積載するのはもちろん、運転席や助手席を倒すことで車中泊に対応可能な空間として使用できます。
リヤシートの背面やラゲッジのフレキシブルボードは汚れを拭き取りしやすい加工が施されるなどレジャー時に嬉しい工夫も数多くなされました。
搭載するエンジンはKF型660cc直3でターボとNAを用意。ターボは最高出力64psを誇ります。
コペン・エクスプレイ
全長3395mm×全幅1475mm×全高1280mm、ホイールベース2230mm
車両本体価格:188万8700〜212万5200円
2014年にデビューした2代目コペン。独自の「Dフレーム」構造を採用したことで、ボディ外板をパネル化。購入後でも自分好みにカラーやデザインを変更できる「ドレスフォーメーション」を採用したほか、複数のボディスタイルを用意しました。
現行コペンに用意された複数ボディのひとつがSUV風のデザイン処理を施したコペン・エクスプレイ。「タフ&アグレッシブ」をテーマに樹脂フェンダーや大径タイヤでクロスオーバーSUVに仕立てています。
ただし、駆動方式はFFのみ。4WDは設定されていません。
搭載されているエンジンはKF-VET型直3エンジン。最高出力64ps、最大トルク9.4kgmを発揮するこのエンジンに5速MTとCVTが組み合わされています。
2代目コペンのルーフは電動格納式「アクティブトップ」を装備。センターコンソールに配置された開閉スイッチによりトランクリッドが跳ね上がり、ルーフが折り畳まれて収納。作動自体は約20秒で完了します。
室内にはオープン時にキャビンへの風巻き込みを防ぐウインドウディフレクターも用意。耳の位置に近いAピラー内側にスピーカーを配置するなどオープン走行時の快適性を確保する装備や工夫がなされています。