自然吸気水平対向6気筒が525馬力に進化! モータースポーツでのノウハウが注ぎこまれた新型911 GT3 RSの予約受注を開始 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■ポルシェ911の自然吸気エンジン最強モデル「911 GT3 RS」の予約受注を開始

■スタンダードなGT3にレースカー由来の技術を追加

■サーキットにおいて最高のパフォーマンスを実現する特別なモデル

レースカーと変わらない性能を発揮する役モノ911

 ポルシェ911は長い歴史を誇るスポーツカーで、数多くのモデルをラインアップしてきた。

 その中でも「GT2」や「GT3」というモデルは911の中でも走ることに焦点を当てたモデルとなっている。「GT2」と「GT3」の最大の違いは、前者が絶対的なスピードを追い求めているのに対し、後者は過給機のない自然吸気エンジンで、運転する楽しみを追求していることにある。

 そんなポルシェ911 GT3にポルシェがモータースポーツで培った数々の技術を惜しみなく注ぎ込んだモデル「911 GT3 RS」が登場、日本での予約受注を開始した。

 エクステリアでの特徴は、スタンダードな911シリーズでは荷室スペースになっている部分に空気の通り道を設けてさらに大型のラジエーターを搭載したことで、空力面と冷却性能をより向上させている。

 これはレース車両の「911 RSR」や「911 GT3 R」に採用されるセンターラジエーターコンセプトを落とし込んだもので、911 GT3 RSの大幅なパフォーマンス向上の基盤となっている。

 そして、リヤウイングにもレース技術が生かされた。スワンネックのステーに上下2段のフラップを採用したリヤウイングが、ルーフよりも高い位置に設置される。

 そのトピックは、上部のフラップに油圧調節式のDRS(ドラッグ・リダクション・システム)の機能を持たせたことで、高速時にはフラップがフラットになって空気抵抗を低減し、また減速時にはフラップを立てることで空力ブレーキの役割を果たす。

 さらに、フロントスポイラーは空気の流れを上下に分割するフロントスプリッターに変更されるとともに、フロントホイールとリヤホイール後方部分には空力バランスを調節する前後のサイドブレード、「911 GT1」から踏襲したフロントホイール後方のインレットが専用で装着されている。

 足まわりにも手が加わっている。フロントロアアームのボールジョイントの位置やリヤのスプリングレートも変更された。ドライブモードは「ノーマル」「スポーツ」「トラック」の3種類を用意し、「トラック」モードではサスペンションなどの設定を任意で変更することができる。


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