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これは狭すぎて座れない! ナゼ付けたのか不明な3列目シートをもつクルマ4選+α (1/2ページ)

これは狭すぎて座れない! ナゼ付けたのか不明な3列目シートをもつクルマ4選+α

この記事をまとめると

■3列目シートを備えながらも使用が難しいクルマを紹介

■あまりの狭さにメーカーも「収納して使う」ことを推奨していた例もある

■3列目を外して2列シートモデルを再設定したモデルも存在する

「イザ」という時でも役に立たない極狭3列目シートを備えたクルマ

 クルマに3列目席があることで、6~8人の多人数乗車が可能となる。通常、2台のクルマが必要な乗車人数でも、その乗車人数の範囲なら1台でまかなえ、移動できる便利さがある。しかし、過去にはミニバン、多人数乗用車ブームに乗じて、付け足しのようなまさに緊急席であり、取って付けたようなほとんどのユーザーが着座を諦め、畳んでラゲッジルームを拡大して使っていたような3列目席を持つミニバン、多人数乗用車もあったのだ。いまでは3列目席までしっかり座れるボックス型ミニバンが主流であり、そんな3列目席を持つクルマ、ミニバンはいつしか消滅の道を辿ったのは当然と言えるだろう。

 その筆頭が、2003年に登場した日産のコンパクトカー、キューブのホイールベースをちょっぴり延長して無理やりな3列目席を付けたキューブ・キュービック。キューブのロングホイールベース版とはいえ、そもそも全長3900mm、ホイールベース2600mmでしかないのだから、3列目席のスペースに余裕があるわけがない。

 2列目席を倒して3列目席にゆったり座れるオットマンモードはなかなかのアイディアだったものの、大人が快適に座れるシートではなかった。メーカーも「折り畳み」前提のシートと公言していたぐらいだ。そう、3列目席を立てているとラゲッジスペースは皆無に近く、3列目席をワンタッチで倒して初めて奥行き約1mのラゲッジスペースが出現するといった具合だった。

 そんなキューブ・キュービックと同じジャンルだったのが、2001年登場のホンダ・モビリオ。初代フィットをベースにしたコンパクトミニバンで、ヨーロッパの路面電車をモチーフにしたガラスエリアの大きい両側スライドドアを備えたエクステリアデザインが新鮮だった。ボディサイズは全長4070×全幅1685×全高1740mm。ホンダの得意とするクリエイティブなムーバーであり、ミニバンブーム絶頂の当時のスマッシュヒット作となったのだ。

 さすがにその全長で余裕ある3列目席をつくり出すことは不可能で、大人の着座では足もとスペースはないに等しかったものの、「いつか使うかもしれない」という発想で、3列シートのモビリオを手に入れた人は少なくないはず。もっとも大多数のユーザーは、3列目席をすっきり格納して使っていたと記憶している。

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