長距離レースでは十分に戦える性能を持つ
TECHNO FIRSTのドライバーのひとりとして、同モデルのステアリングを握る安田裕信は「完全なコーナーリングマシンです。他車に比べるとストレートが遅いので予選は厳しいけど、決勝ではコンディションが悪かったり、タイヤが消耗してきた時は車両重量が軽いだけあってライバル車両に負けない走りができます。とくに岡山は合っています」とのこと。さらに安田は「決勝のロングは安定しています。ストレートでは抜けないけれど、長距離のほうが戦いやすい」と語る。
一方、同チームのエンジニアであり、同モデルの輸入販売を手がけるモノコレの阪直純氏によれば「軽さが武器なんですけど、もう8年ぐらい前の古いクルマですからね。以前はライバルも少なく、軽さで勝負できたと思うんですけど、最近はターボエンジン搭載のハイパワーを誇るライバル車両が増えてきたのでストレートが厳しい。トップスピードが220km/hぐらいしか出ないので、富士24時間レースをスキップした理由もそこにあります」とのこと。その一方で「岡山など小さいサーキットは十分に戦えると思います」と坂氏は付け加える。
残念ながら第4戦のオートポリスはリタイアに終わったが、予選ではウエット路面のなか、トップタイムをマークするなど抜群の走りを披露しただけに、得意とする第6戦の岡山ではジネッタG55 GT4の躍進に期待したいものだ。