納期遅延のさなかのマイチェンでさらに混迷!  新車販売はいまだ暗闇の真っ只中だった (2/2ページ)

納期遅延車の改良によって事態はより深刻な状況に

 こう見ると、より量産が重んじられる軽自動車のほうが、生産遅延の影響が出始めたのが早いようにも見える。そして登録乗用車の状況が2021年よりも悪いように見えるのは、やはり国内販売で圧倒的なシェアを持つトヨタの納期遅延が2022年になり、より顕著になっていることが大きく影響しているといえよう。

 2021年は後半から生産及び納期遅延が顕在化してきているのだが、2022年になるとその問題がより混迷しいる。納期遅延車のなかで一部改良やマイナーチェンジを迎えるモデルが目立ってきたのである。いまどきは納車まで半年ほど待つのことはそれほど珍しくないが、それはバックオーダーを半年生産分ほど持っていることになる。平時ならば一部改良などで生産ラインの変更などを行うために、改良前モデルの新規受注を停止する“オーダーストップ”は、改良モデル発表の1カ月前など短期間で済んだ。しかし、半年分バックオーダーがあれば、半年前にはオーダーストップしなければ、改良までに改良前モデルの生産が終わらないことになる。

 しかも、まだまだ部品調達などが不安定で、生産台数が直前まではっきりしない状況が続いているので、最近では改良前モデルでオーダーをもらったものの、部品調達などの問題で作りきれず、改良前モデルのオーダーを改良後モデルへ持ち越すという動きまで起こってきている。軽自動車よりも登録車で2019年同月比においての落ち込みが激しいのは、この改良による生産現場の混乱がより大きく影響しているものと考えられる。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
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渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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