この記事をまとめると
■クルマに使われている小さなパーツ類を紹介
■原則として再使用は控えたほうがいい消耗品が多い
■小さなパーツだがなくてはならない物として重宝されている
クルマは小さなパーツの集合体
モノには名称がある。これは当然のことではあるが、普段見慣れなかったり、逆に当たり前に使っていると名称を知らない部品というのがある。小さいパーツだとなおさらだろう。今回はそんなパーツの名称を集めてみた。
Eリング&Cリング
軸から抜けないようにするため、溝にはめ込んでストッパーにする丸い金具で、Eの形をしているからこう呼ばれる。脱着はラジオペンチなどで可能。また、CリングもEリングと同じような役割で、筒の中に入っている部品が出てこないようにするために使われる。こちらの脱着は専用ツールを使うことが多い。
Oリング
数字のゼロではなく、アルファベットのオーで、オーリング。オイルシールの一種で、黒いゴムの輪っかのこと。エンジンやミッションを中心にあちこちに使われていて、オイルや冷却水が漏れるのを防いでいる。ゴム製のため劣化は進むので、長い目で見ると消耗品と言っていい。
グロメット
ボディには穴が開いていて、そこにゴムのフタがはめられていることが多い。このフタがグロメット。水が入り込まないようにするなど、意外に重要な役割をもっている。ゴム製で劣化するので、旧車のレストアに欠かせないパーツでもある。
スプリングワッシャー
ボルトやナットを止めるときに入れるのが丸いワッシャー。切れ込みがあって、切り口がずれているのはスプリングワッシャーと呼ばれる。目的は段差部分の反発力で、ゆるまないようにするため。ただ最近は効果がないとされ、採用は減っている。
裸端子
今やコネクターで、つなげることがほとんどで、太いコードを端子でつなげるのはボディアースぐらい。ここに使われている端子を裸端子と呼ぶ。理由は金属部分がむき出しのままだからで、樹脂のカバーが着いているのは絶縁端子と呼ぶ。
トルクス
輸入車に多くて、最近では国産車でも採用が増えているのがトルクスと呼ばれるボルト。コンピュータにもよく使われている。通常は六角なのが、内側に花びら状の穴が空いていて、それに合う専用のレンチを使ってまわす。特徴はサイズが小さくても確実に強い力をかけられること。最近では真ん中に突起がある、いたずら防止用のトルクスも出ている。